1. TOP
  2. 運動と女性の健康
  3. トライアスロン
  4. 【トライアスロン世界大会レポート】2018年デンマーク戦

【トライアスロン世界大会レポート】2018年デンマーク戦

 2019/04/30 トライアスロン ランニング・ジョギング
この記事は約 8 分で読めます。

前回の更新から大変ご無沙汰してしまいました!

昨年、2018年にデンマークで行われた世界戦の参加レポートをアップする予告をしたものの既にあれから3ヶ月。

桜の季節が終わって世間は超大型連休に突入していますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

私がいるのは成田発モスクワ行きの飛行機の中。
今まさに離陸直前です。

と言ってるうちに、あっという間に自宅のある栃木県上空を通過しました!

いつも思うんですけど、自宅で目を覚ましてから7時間後に、再び自宅の上空を通過して目的地に向かうのは、時間が勿体無いですよね。

そのうち何とかしてもらいましょう(笑) 

ところで、今回の最終目的地はモスクワではなく、スペインのガリシア地方にあるポンテベドラという町です。
モスクワで1泊して翌朝リスボンを経由してポルトに到着。

そこで数日間ステイの後、レンタカーで国境を通過して大会会場入りする予定です。

はい、今年も世界戦に参加してきます。

レース開催日は2019年5月4日で、日本は過去最大の大型連休中ということで直行便チケットの価格が軒並み高騰しているため、連休直前に日本を脱出して乗継を重ねる涙ぐましい努力で現地を目指すことになりました!

実は、交通事故に・・・

実は、昨年の2018年10月、バイク練習中に交通事故に遭って、春先までリハビリメニュー中心で調整をしてきたのです。

ここにきてやっとレースに向けた微かな手応えを感じてきたところなので、昨年よりも良い報告ができるように頑張ってきます!

そうこうしているうちに当機はオホーツク海上空を通過中、こちらもペース上げていきましょう。

トライアスロン・レース前の準備作業

以前も書いたような記憶がありますが、 トライアスロンというのは3種目を一度に行う競技だけに、レース前の準備作業のボリュームは相当なものになります。

特に自転車関係の準備は大変です。

輸送用の大きな箱に梱包する際に両輪を外すのは勿論のこと、飛行機の受託手荷物の規定サイズに収まるギリギリで納めようとするから、ハンドルやらサドルやら色々な部品を外すして分解する作業を出発直前に行うことになり、間際には多忙を極めます。

特に最近は、テロ対策等で客室内に持ち込める手荷物が制限されているほか、スーツケースと一緒にチェックカウンターに預ける受託手荷物の規定も厳しくなっています。

最近の競技用自転車は、電動スイッチによる変速が主流になっていて、フレーム内部に充電式バッテリーを内蔵した自転車が多くなってきているのです。

そのバッテリー本体が諸事情あって、受託手荷物として預け入れができなくなってきているため、これを一旦フレームから取り外して機内持込する必要があるわけです。

こんな面倒な作業があるなら、もっとゆとりをもって出発1週間前あたりに作業を始めればいいのでは、と思われる方もいらっしゃることと思います。

出発直前まで機材調整を兼ねた最終トレーニングをしたい関係で、どうしても間際の作業となってしまうのです。

ということで、今回も出発前日に自宅の庭先で分解作業をしていたところ、ちょうどその真っ最中に大手宅配業者のアフター担当者さんがやってきました。

郵送でバイクが破損?!

その更に1ヶ月ほど前に話は遡ります。

別の国内のレースに参加するため自宅とレース会場との間のバイク輸送をその宅配業者に依頼したとろ、バイクのハンガーという部品が曲がった状態で自宅に戻ってきたトラブルに伴う対応で、担当者さんが訪問してきたわけです。

一見すると曲がっているようには見えないのですが、どうしても後輪の固定ができないのです。

なじみのショップに行ってチェックしてもらったところ、ハンガーの歪みを指摘され、急きょその場で部品をオーダーしてもらいました。

といっても、その部品は数日で入荷するようなものではなく、自分の使っているバイクは日本の輸入代理店が数年前に取り扱いを中止してしまったアメリカ車だったので、部品の在庫は本国のメーカーにしか無い状態。

そして、部品がショップに到着するのに約1ヶ月かかるとのことで、世界戦に間に合わないかもしれない不安の中、出発直前まで形が違う別のバイクで練習を続けました。

その一方で、徐々に本業の仕事が忙しくなるとともに高齢の両親の世話などで練習量が一気に落ち込み、満足な調整ができない状態となりました。

唯一の救いは、注文した部品が出発数日前にショップに到着したことくらいでしょうか(笑)

話をもとに戻して、宅配業者に曲がった部品を見てもらいつつ一通りの説明を行ったところ、担当者は、

「輸送中に発生したトラブルであることを証明できなければ補償はできません。」

という。
さすがにそれには納得がいかず、

「それってどうやって証明するの!?」

と返すと、暫らく沈黙したあと、

「とりあえず部品をお預かりして今後の対応を検討します。」

と言って飛脚のような足取りで自宅を後にしたのでした。

余談ですがあれから約10 ヶ月、今なお何の連絡もありません…。
いったい何ヵ月間検討するつもりなの飛脚さん!

出発前日の準備作業に戻り・・・

それはそうと、業者対応で一旦中断していた出発前日の準備作業に戻りました。

ばらした部品を梱包して、それを自転車用段ポールに詰め込む作業に加えてヘルメット、バイクシューズの梱包、更にそれと並行して水泳、ランニングのレース用具、練習用具、普段着、現地での生活用品一式をスーツケースに詰め込みます。

特に気を使うのはバイク部品です。

他のものは大半が現地調達で何とか対応できますが、バイクパーツだけはそのモデル専用のものが多く、先ほどのハンガーという部品同様にメーカー取り寄せに数週間を要するものもあります。

ボルト1本たりとも忘れることは許されませんから特に気を使います。

何重ものチェックを重ねて梱包作業を終えるのですが、こういうのは何度やっても安心することは無く、詰め終えては引っ張り出しては確認の繰り返しとなります。

ちなみに昨晩も同様でした。昨年と同じ間違いをしないように一層丁寧に!

実は昨年とんでもない忘れ物をやらかしました。

大失敗の予感?!

フレームから外したバッテリーを詰め忘れてしまったかも・・・?!

バッテリーが無いと変速ができず、登りも下りも初期設定の重~いギアで固定されてしまうので、急な登りでは地獄を見ることになります!

この”忘れ物”に最初に感づいたのは行きの飛行機の中です。

前日の作業でバッテリーを外した記憶はあるものの、梱包した記憶がどうしても甦ってきません。

唯一記憶に残っているのは、バッテリーを外した作業の直後に宅配業者が来たことくらいです。

そうなるともう不安しかありません。

何かの仕事をしている真っ最中に急ぎの電話がかかってきて、電話対応に追われてそれまでやっていた仕事をすっぽりと放置してしまうパターンに限りなく近いものがあります。

新入社員時代の遠い過去のトラウマが甦りました(笑)

こうなったら覚悟を決めるしかありません。

もしバッテリーを忘れてなければ結果オーライ、忘れてたなら現地調達の一手です。

しかし運が悪いことに今回はスケジュールがタイトで、フリーの時間が限られています。

水曜日の夕方に現地入りしてその晩はパーティー。

レースは土曜日ですが、金曜日の昼過ぎまでにバイクを所定の位置にセットしなければいけないので、到着翌日の木曜日早朝にバイク組立をして部品の有無の確認を行い、必要に応じてすぐさま現地のショップに行って部品調達しなければいけません。

予感的中・・・、しかも・・・

そうして、現地到着の翌朝、バイク組立後に荷物の隅々まで確認しましたが、バッテリーだけは見あたらず、結果的に機内でのシミュレーションが功を奏することになりました。

悪いことは続くもので、前輪のタイヤのスローパンクを確認、翌日のバイクチェックインまでにタイヤ交換の作業も必要になりました。

前向きにいきましょう(笑)

ところで競技用の自転車専門店というのはスーパーマーケットと違い、平日朝に来客が少ないのは容易に想像できますよね。

鋭い方は既にお察しのことと思いますが、そのためか開店時刻が非常に遅いんですよ! 

ショップ開店前の影響で朝イチで身動きがとれないのは計算外でした。

大会本部で受付終了後の昼過ぎにショップに駆けこんで部品調達、その後に宿泊先に戻ってバイク組立とタイヤ交換というシナリオに変更です。

受付終了後、たまたま見つけたバイクショップに行ってみたところ目的の部品の在庫があるというので一安心です。

更に話をしてみると、そのショップには以前プロチームのメカニック担当をしていたという人がいて、1日でバイク整備ができるというので思いきって預けてみることにしました。

ということで、その日は特に自分で何か準備作業をすることはなく、レース前日の正午過ぎに予定されているチームミーティングに参加した後に、再びショップに行ってバイク回収、その足でバイクのチェックイン会場に直行してバイクをセットしてから隣接するスイム会場で試泳を行う算段に修正です。

ここにきてやっと追い風が吹いてきた!

ところで飛行機は現在、ロシアのど真ん中を西に向かっています。

出発から7 時間弱が経過、現地時刻で正午を過ぎたところです。

本日2度目の昼食タイムとなりそうなので、一旦スマホを置きたいと思います。

怒濤のレース前日の模様は翌日のリスボン行きの機内でまた!

この記事のタイトルとURLをコピーする
Sponsored Link

\ SNSでシェアしよう! /

元気の羅針盤の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

元気の羅針盤の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!
Sponsored Link

フォトライター紹介 フォトライター一覧

高橋順一

高橋順一

四半世紀前の大学生時代、私は体育会自転車部に所属しトライアスロンを中心に活動していました。

大学卒業後の約15年間はスポーツと全く無縁の社会人生活を送っていたのですが、2007年に開催された第1回の東京マラソンの抽選に勢いで応募し、それに当たってしまったことがきっかけでマラソン、トレイルラン等の大会に参加するようになりました。

そして2012年、友人の誘いで出場した地元のトライアスロン大会で運良く上位入賞し、その後ロングディスタンストライアスロン世界選手権に4度出場しました。

現在は2019年の世界選手権とアイアンマンレース上位入賞に向けて奮闘しています。

勢いで応募した東京マラソン、それが今の自分の原点かもしれません。

そこから現在を経て12年後、世界上位を目指そうと悪戦苦闘するありのままの自分をお届けいたします!

この人が書いた記事  記事一覧

  • 【トライアスロン世界大会レポート】2018年デンマーク戦

  • 【トライアスロン・デビュー戦記】たかはらやまトライアスロン

  • 【トライアスロン練習メニュー完全紹介】復帰初戦は富士登山競走の翌週?!

  • 【トライアスロン】って知ってますか?

関連記事

  • 【トライアスロン練習メニュー完全紹介】復帰初戦は富士登山競走の翌週?!

  • 【トライアスロン・デビュー戦記】たかはらやまトライアスロン

  • 【トライアスロン】って知ってますか?