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考えておきたい知的障がい者が異性へ興味をもったときの対処法

 2017/03/26 Intellectual disability Lifestyle 子育て
この記事は約 10 分で読めます。

ちょうど思春期を迎えようとしている知的障がいのお子さんをお持ちのお母さん。

小さい頃は体も小さくて何とか言うことが聞かせられたけど、今はもう。

そして、第2次性徴と共に、男性だと異性に興味を持ち始め、体を触ろうとしたり、陰部を触ったりする事が頻繁に見られる様になって来るのではないでしょうか?

特にお子さんが中度や重度の方だと親としてどの様に向き合ったらいいのかと悩まれている方も多いと思います。

性の問題は、シークレットな部分である為、クローズアップされる事がありません。

 

しかし、実は本当に大切な問題であり、ひとつ間違えば大変な事にもなりかねません。

そこで、適切な方法を教えるとはどういう事なのか、少しお話したいと思います。

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本能としての性

生きとし生けるものすべてに命があり、繁殖という行為で子孫が残されていく自然の摂理、これは本能です。

だから、障がいがあっても無くても何の違いも無く、あえて区別する所でもないと思います。

 

また、知的障がいがあっても人を好きになったり、好きな人に触ってみたい、と思う事は自然な事だと思います。

知的障がいが軽い方では、結婚され家庭を築いている方もいらっしゃいます。

 

しかし、中度、重度の方だとなかなか難しい問題になってくるのではないでしょうか。

 

性の問題は、一般的にオープンにならない事と性に対する個人差が大きい為、一概に述べる事は出来ません。

ましてやご自身の事ではなく、お子さんの問題となるとなかなか相談できる所が無いと言うのも事実だと思います。

時と場所を考えられるか?

それではここで、ちょっと考えてみましょう。

 

男性が女性に興味を持ち、卑猥な言葉を発したり、触ろうとする行為についてどう思いますか?

 

また、そのような人を見かけたらどのように感じますか?

大体の女性は、身の危険を察知し、逃げるのではないでしょうか?

 

通報される事もあるでしょう。

 

 

では、知的障がい者なら許されるのでしょうか?

 

突然、体を触られた女性が、相手が知的障がい者だったと知って、
「いいですよ。仕方ないですよ。」
と許してくれるはずはありません。

 

障がいがあっても無くても「ダメ」な事は同じです。

 

では、卑猥な言葉は何処で学ぶのでしょうか?

 

その手の雑誌や最近は、スマホからでしょうか?

 

普段の生活では到底話されない言葉です。

 

通常、理性があれば、ひんしゅくを買う様な場所での発言はしませんよね?

 

受け入れられ難い言葉として認識しているからです。

 

それでは、知的障がいがある方だったらどうでしょう?

 

きっと、自分が思った時に発してしまう方が多いと思います。

 

すると、周りも騒然とし大ひんしゅくを買う事になります。

 

でも、当事者は言葉の意味や重さ、不適切さ、相手の気持ちや思いは分かりません。

 

だから、平気で言えるのです。

 

知的障がいの重度、中度は3歳~8歳位と言われています。

 

ちょうど幼児期の幼稚園児くらいの精神年齢と思っていただけると分かり易いかと思います。

 

幼児期は、今まで自分中心だったのが他者をだんだんと認め、思いやりが出来る時期になりますが、まだまだ自分中心の生活です。

 

そして、他者が反応する面白い(下ネタ的な)言葉が大好きですよね。

 

スキンシップをどうしたらいい?

それでは、どのような対応をしたらいいのでしょうか?

 

対応として、第2次性徴を過ぎた男女は、大人として扱います。

 

たとえお母さんでも御兄弟でも異性の体に触る事を、

 

「ダメ、やらない。しない。」

 

と伝え、最低限のスキンシップは許します。

 

例えば、抱きつくのを止めて、握手にするとかです。

これは、思春期を迎えたから急に行うのでは無く、だんだんと成長するにつれて年齢相応に教えていく必要があります。

 

また、自分以外の人との距離の取り方が分らない方もいらっしゃいます。

 

それは、「近過ぎる」、「少し離れて」と教えてあげる必要があります。

 

家族であれば、そして子供であればスキンシップは必要です。

 

しかし、小学校高学年、中学生になって家族に抱きついていたり、おんぶをされたりするのは違うと思います。

 

そのまま、続けるとちょっと親しくなった人には皆同様のスキンシップを求めます。

 

もし、体つきも女性らしくなったのにスキンシップとして、誰彼関係なく抱きついた相手が男性だったら反対に襲われる事もあるかもしれません。

 

反対に男性が女性にいきなり抱きついたら、突き飛ばされるかもしれません。

 

だから、区別を教えてあげないといけないのです。

 

体の成長は普通でも精神年齢の成長は追い付いていない、一致していないという事を頭に入れておく必要があります。

 

トイレの認識

さて、思春期の男性は精通も始まってその処理を適切にしなければなりません。

 

健常者ですと親が介入する必要はありません。

 

しかし、知的障がい者ですと、周りの状況を読んで、という事は難しくなりますので、自分の好きな時に好きな所で誰が居ても大丈夫、という事になりかねません。

 

これは、誰かが教えてあげなければなりません。

 

自慰行為をやって良い場所、後始末の仕方などを認識させることです。

 

やはり、場所としてはトイレが一番いいと思います。

 

すると、トイレだと何処でもいいのか、という事になりますので、自宅のトイレとするのが適切だと思います。

 

将来を考えて

実際、男性の知的障がい者をお持ちのお母さんで、自分の息子が女性に興味を持ち始め、自分の体なら、と触らせている方がいらっしゃいました。

その方の胸は息子さんにとうとう触られて紫色になってしまっていたそうです。

 

でも、お母さんの体に触れられないと、別の女性の体を触ろうとする事がありました。

 

きっときっかけは、
「他の人に迷惑をかけない様に家族なら。」
と思われたのだと思います。

ですが、この対応は将来、困ったことを引き起こしかねません。

 

さて、健常者なら誰でも好きな時に女性の体を触っていいでしょうか?

彼女が見つからずに可哀想だからお母さんの体を触らせますか?

 

「違いますよね。」

 

知的障がいがあっても無くても、相手の事を考えない行動はやってはいけない事なのです。

 

この間違いは、本人の認識の間違いになります。
お母さんとしては、他の方に迷惑をかけないでもらいたいとお思いでしょう。

しかし、当の本人にしてみれば、体を触わる事が出来る対象者にすぎないのです。

 

すると、誰でも触って良いと認識してしまい、

「女性の体は、自分が触りたい時に触って良い。」

になるのです。

 

「お母さんだから良い。でも、他の人はダメ。」には繋がっていかないのです。

 

では、将来、お母さんがいなくなったら誰の体を触るのですか?

 

「年を取ったら何とかなるのでは。」と考えているのであれば大間違いです。

 

お子さんの事を思うのであれば、やっていい事、いい場所を教えて行ってあげるべきなのです。

 

次に、知的障がいの重度の女性で衣類を脱いでしまう方がいます。

 

また、脱ぐわけではないが、衣類をまくってしまい裸体が見えてしまう。

 

本人は体を見せようと思っての行動ではないのですが、周りはどういう事になるでしょうか?

 

家庭では良くても、通所の施設や入所の施設を利用する際、思春期の男性で女性に興味を持ち始めた方だと目で追ったり、体を触ろうとしてしまう事もあります。

 

では、一般社会で衣類を脱いだり、衣類をめくっている女性がいたとしたら、どうでしょう?

 

やはり異様な雰囲気になりますよね。

 

だから、何度でも衣類を着る事を繰り返し教えたり、衣類をめくる事を止める様に教えなければなりません。

 

それが最低限必要な事だからです。

それは、家庭でも同じだと考えます。

 

まとめ

今回の「お考えておきたい知的障害者が異性へ興味をもったときの対処法」は、いかがだったでしょうか?

知的障がいがあることを親御さん、特にお母さんは自分の責任だと考えがちです。

だから、自分がこの子をどうにかしなくては、と強く思っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。

 

でも、障がいがあっても親御さんに沢山の愛情をもらい育ててもらった事、立派に大人に成長できた事だけでも、素晴らしいことだと思います。

 

大人になるまで本当に色々な悩みや、迷い沢山感じてこられたことと思います。
知的障がいがあってもなくても何ら変わりはないのです。

 

楽しみや喜びを性の喜びで満たすのではなく、別の形で教えてほしいのです。

 

私たちが暮らす社会はひとつなのです。

 

障がいという個性をうまく伸ばしてあげる事が一番大切な事で、人に迷惑をかけない様に生きる事。

 

それが障がいのある無し関わらず誰もが必要な事だと思います。

 


もしも、あなたが、お子さんの叱り方やほめ方に興味があるようでしたら、こちらもチェックしてみて下さいね。

 

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内藤 和江

内藤 和江

島根県大田市生まれ。
海や山、自然に囲まれて育つ。
保育士を目指し短大へ。

実習先の知的障がい児施設で言葉以外でのコミュニケーションを取る事の難しさを経験する。

しかし、そこで出会った明るく前向きな職員さんの姿に感銘を受け、興味をもつ。

短大卒業後すぐに、知的障がい者(旧、更生施設)支援施設に就職。

特別養護老人ホームでの仕事にも関わるが、結婚を機に退職。

その後も福祉に関わる仕事に携わり続け、現在、社会福祉法人 真純乃郷福祉会理事長。

利用者の方の声なき声に耳を傾け、
利用者の方の気持ちに寄り添い、
利用者の方の生きがいを見つけたい。

答えはひとつではない、その答えを見つける旅を続けています。

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