折れない心の育て方と才能を伸ばす秘密は、家づくりの間取りにあった
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最近の子どもや若者は、打たれ弱くなった・・・などと言われます。
その証拠に、自殺者の全体数は減る傾向にあるのですが、15歳から24歳までの自殺者数は増える傾向にあります。
そこまで極端な話にならなくても学校でストレスを訴える生徒が多くなったり、大学を卒業後、入社してすぐに会社を止めてしまったりと、逆境に耐える力がなく、すぐに心が折れてしまう若者が問題になっています。
そこで、お子さんの折れない心や才能を伸ばし、家族の絆を育む子育ての方法を知りたくはないですか?
それは、家づくり、間取りに秘密があったんです。
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Contents
リビングを広くする
もしも、あなたがこれからマイホームを建てる夢を描いているとします。
マイホームを夢に描く人は、たくさんの夢を膨らませ、その夢を話しあっている至福の時を過ごしていることでしょう。
パパの趣味の部屋、ママの夢の部屋、そして子ども部屋も作りたい・・・などなど、家族一人ひとりに、各々の夢があることでしょう。
その家族一人ひとりの夢を実現するためには、たくさんの部屋数が必要になります。例え、敷地面積が十分にあったとしてもそれでは、小さい部屋がたくさんある家になり、ゆとりを感じません。
そこで、思い切って、最低限の部屋数にして、リビングを思い切り広くしましょう。
これが、折れない心と才能を伸ばす子育ての家づくり、間取りの秘密なのです。
リビングを自然に集まる空間にする
部屋数が多くなるとゆとりを感じられないだけでなく、家族の絆が育ち難くなります。
高度経済成長期には、応接間や客間、そして子ども部屋がある家が流行りました。
その家で育った世代の特徴を表しているテレビ番組があります。それは、1979年から2011年までの32年間にわたって、放送された「3年B組、金八先生」です。
また1982年に出版された「積み木くずし」(穂積隆信著)が映画化、テレビドラマ化され、多くの共感を得ました。
これらの共通の話題は、少年少女たちの非行問題をはじめとする様々な問題を取り上げていることです。
その背景には、おじいちゃん、おばあちゃん、若夫婦と孫が一緒に住む親子3代の大家族から、若夫婦とその子どもたちの親子2代で住む核家族が主流になりました。
その核家族で生活するようになった子どもたちの非行が社会問題になったのです。
そして、1990年代に入ると、夫婦間では、仮面夫婦、家庭内別居などが問題になり始めました。
これらの子どもたちの非行問題や夫婦間の問題は、様々な社会的背景が複雑に絡み合っていると思いますが、一人ひとりに部屋がある家が多かった点も見逃せないと思います。
一人ひとりの部屋を充実するあまり、同じ屋根の下に住みながら、家族間の交流が希薄になり、お互いに無干渉になってしまったのではないでしょうか?
その問題を解消するのが、リビングを広くすることです。
ですが、家族みんなが自然にリビングに集まるようにするためには、広さだけでは不十分です。
リビングにパソコンスペースを作ったり、子どもたちが勉強できるような環境を用意したり、またリビングとキッチンが対面型で、料理をするママが孤立したないようにするなどの工夫をすることで、自然と家族が集まるようになります。
このように家族一人ひとりの夢や、やりたいことがリビングでできる環境を作ることで、自然に顔を合わせることが出来ますし、お互い何をしているのかも自然に“分かり合え”ます。
この空間を共にする時間が、家族の絆を強めていくのはお分かり頂けると思います。
子ども部屋を隔離しない
それでもやはり個別の部屋は欲しいですよね。
特に子ども部屋は、子ども成長にも必要です。
しかし、ここにも工夫が必要です。子どもが思春期に入りますと、一人の時間が必要になる時期に入ります。だからと言って、完全に個室に籠りっきりにならないように、思春期に入る前に、リビングで過ごす習慣を身につけたいものです。
2階への階段はリビングを通るようにする
もしも、1階がリビングで2階が子ども部屋などの個室でしたら、玄関に2階への階段があると、帰宅してそのまま個室に入り、それっきり・・・なんてことになるかもしれません。
しかし、2階への階段が、リビングを通るような間取りになっていれば、帰宅して一度は、家族の中を通らないと2階の個室に行けない事になります。
そうすれば、自然と「ただいま」、「おかえり」と声をかわすことが出来ます。
このことは、とても大切なことで、ちょっとした声かけの時に、子どもの様子、変化が分かることがありますので、もしも問題があったとしても、早い時期に気付くことが可能になりやすいのです。
ふれあいのある家、リビング全部を解放しよう
キッチンで一人料理をして、一人で洗い物・・・
洗濯ものを一人で片づけ・・・
などなど家事にはたくさんの仕事があります。
リビング全部を解放することで、この家事をする流れがリビングを通るようにします。その他、全ての人の流れもリビングを中心にします。
リビングが中心になることで、家事をしている人が孤立しないようになりますので、自然にいつも顔を合わせる間取り、ふれあいのある家づくりになります。
ふれあいのある家には、”吹き抜け”も効果的
自然に会う家、ふれあいのある家を考えるときに、吹き抜けを設けることで、1階と2階につながりができます。
1階のリビングを中心に考え、1階全部を解放し、2階ともつながるようにすることで、家族がどこにいてもお互いの気配を感じることができる家になります。
収納スペースで失敗しない工夫
リビング中心の解放された家づくり、間取りで見落としがちなので、収納スペースです。
最初から収納スペースを考えておかないと、部屋に家具を置くことになり、かえって部屋が狭くなります。また地震などが起きたときにも危険性が増します。
その上、収納家具を置くよりも納戸を設けた方が、たくさん収納できますので、最初に納戸スペースも考えましょう。
収納は分散して
リビングは解放して広くしたいのですが、収納スペースは1か所に広くとるよりも家族一人ひとりの生活を考えて、分散して設けるのが効率的です。
特に玄関に、下駄箱のほかに1坪ほどの収納スペースを設けることで、ゴルフバッグやスキー道具などなど、あと後便利ですよ。
落ち着きとやすらぎをもたらすインテリア
配色が第一
壁紙やカーペット、カーテンや家具などを選ぶ際に、配色を考えましょう。
赤や黄色などの暖色系は暖かい印象を与え、青や緑などの寒色系は涼しい印象を与えますよね。
また明るい色は軽く、暗い色は重く重厚なイメージになります。
これらを同系統の色で組み合わせると、落ち着いた部屋になりますよ。
照明にこだわろう
ちょっと前までは、蛍光灯しかなかったのですが、最近では様々照明器具があります。天井照明だけでなく、フロアスタンドやテーブルスタンドの間接照明を上手に使ううことで、部屋全体は暗くなりますが、隅々まで光が行き渡り、部屋に光と影ができます。
日本の家は、夜でもかなり明るい部屋が多いようです。夜、あまり部屋が明るすぎると、私たちの自律神経は乱れがちになります。
夜の光と影のあるようなちょっと薄暗いくらいの照明は、暖かみを感じ、落ち着いた気持ちにもなりますし、私たちの自律神経のバランスも整います。そして、身体が睡眠へ準備することができ、快眠にもつながりますよ。
折れない心とは?
あなたは、レジリエンスという言葉をご存知でしょうか?
折れない心のことを心理学では、レジリエンスと呼んだりします。
それは、硬くて強い枝は、曲げると以外ともろく折れやすいものです。
それに比べて柳の枝は、やわらかく、しなやかで、折り曲げても中々折ることができません。そんな強い外圧や逆境にも折れることなく、元に戻る復元力のある心のことが「レジリエンス」です。
そんな柳のような折れない心を育てるには、どうしたらよいのでしょうか?
折れない心の作り方
1.人とのつながり
人とのつながりを感じて育った人は、折れない心を持ちやすいと言われます。
リビングを中心にした間取りでは、家にいるときに、どこにいても家族の気配を感じて、いつもつながっていると感じることができます。
2.相手を思う想像力
家で過ごすときに、子ども部屋で一人自由に過ごす時間も大切ですが、リビングでお互いそれぞれ違った作業をしているとお互いの行動が目につきます。
もしも、他の家族が困っているそぶりをしていたら、自分の作業を中断して手伝う機会もあると思いますし、反対に手伝ってもらうこともあるかもしれません。この自然な交流が相手を思う想像力を育むことになります。
3.役に立つことの喜び
例えば、ママが家事全般を担っているとします。子ども部屋に引き込んでいたり、反対に家事をする部屋が隔離されていたりすると、ママが家事で忙しく働いていることを見ることが少なくなります。
しかし、リビングを中心に家事全般ができるような流れができていると自然とお手伝いをする機会が増え、家族の役に立つ経験をたくさん積むことができます。
4.感謝の気持ち
人(家族)とのつながりを感じ、相手を思う想像力があり、他人の役に立つことを経験した人は、自然と感謝の気持ちを抱くようになります。
才能を伸ばす子育てとは?
リビング中心の家で、ママやパパがず~~~っと、無意識にテレビを見ていて、子どもに「勉強しろ!」って言っても説得力無いですよね。
リビング中心の家ですと、子どもは宿題や勉強を子ども部屋でするのではなく、リビングですることになります。
子どもが宿題や勉強をしている傍らで、パパがテレビゲームに夢中って、光景はまずないですよね。静かに本を読むか?新聞を読むか?していると思いますし、ママは、家族の食事の用意をしながら、お子さんのはかどり具合を気にかけているかもしれません。
自然と勉強癖がつくのではないでしょうか?
東大生を育てる家庭の力・・・なんて呼ばれることもありますが、子どもが自然と勉強できる環境になりますよね。
もちろん、学校の勉強だけでなく、お子さんの適性を見極めるうえでも同じ空間で生活する時間が長いことで、お子さんの熱中する、夢中になることを見つけることも出来ます。
身体を動かすことが好きなお子さんなら、スポーツを・・・、絵を描くことが好きなお子さんなら、絵を・・・、音楽が好きなようなら音楽を・・・とお子さんの興味が分かれば、その環境を提供すれば自ずと才能は伸びます。
まとめ
「折れない心の育て方と才能を伸ばす秘密は、家づくりの間取りにあった。」は、いかがだったでしょうか?
もしも、これから家づくりをする方は、参考にして頂けると幸いです。
もしも、すでに家をお持ちの方は、リビング中心の流れにすることを工夫してみてはいかがでしょうか?
また、子育てのヒントにこちらもチェックしてみて下さいね。
また、これから家づくりを考えている方は、こちらもチェックして下さいね。
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こちらの記事はスパイシーありスイートありとどこか一味違うので、いつも楽しく参考になるなと読んでいます。レジリエンスは最近よく聞く言葉でしたが、家の間取りの切り口で見るとはおもしろいですね。基本になる人のつながりは家族にあって、守り守られている安心感は折れない心を育てる一つだと思いました。案外、障子やふすまで仕切られている日本家屋は気配が感じられていいのかも?
家と家はスープの冷めない距離なんて言いますが、家族同士は差し詰め「くしゃみが聞こえる距離」(おや?風邪かな)でしょうかね。
戸松さん、コメントありがとうございます。「くしゃみが聞こえる距離」良いですね。