もしかして、ADHD?ASD?12のチェックリストとその対処法
Sponsored Link
ちゃんとしなさい
ちゃんと話しなさい
じっとしなさい
などと叱ったり、注意したり、注意されることは多くないですか?
もしかしたら、それは、発達障がい、ADHD(注意欠陥多動性障がい)、ASD(自閉症スペクトラム障がい)かもしれません。
そのチェックリストと対処法をお伝えします。
Sponsored Link
Contents
その前に、「グレーゾーン」を意識して下さい。
この記事を読まれているあなたは、もしかしたら・・・
- ご自身のことで悩んでいるかもれません。
- お子さんのことで悩んでいるかもしれません。
- 家族や恋人など大切な人のことで悩んでいるかもしれません。
しかし、お話を続ける前に、「グレーゾーン」を意識してほしんです。
病気や障がいには、強さと言いますか、深さと言いますか、程度があります。
ハッキリと診断がつく、どのドクターに尋ねても同じ診断になる場合を「ブラックゾーン」とします。
そして、病気や障がいのない場合を「ホワイトゾーン」とします。
その中間が、「グレーゾーン」です。
その「グレーゾーン」にも濃いグレーもあれば、薄いグレーもあります。
例えば、10人の専門医に診てもらったとします。
3人が、同じ診断をした場合、つまり7人が病気や障がいでないとした場合は、薄いグレーです。
反対に、7人が、同じ診断をした場合、つまり3人が病気や障がいではないとした場合は、濃いグレーです。
特にこの発達障がいにおいては、ハッキリしない場合、つまり「グレーゾーン」の場合が多いんです。
まずは、程度があるんだと知っておいてほしいと思います。
発達障がいは、脳のクセ(特徴)!
あなたは、
- つい爪を噛んでしまうことないですか?
- つい貧乏ゆすりをしてしまうことないですか?
- つい座っていて足を組んでしまうことないですか?
その他に、あなたはどんなクセがありますか?
人はそれぞれ、クセを持っていると思うんです。
そのクセが、都合がよければ長所であり、不都合が多ければ短所と呼ばれるかもしれません。
クセ・・・
例えば、爪を噛む、貧乏ゆすりをする、足を組む・・・
これは、脳が指令を出して、あなたの身体が動いているんです。
ですから、脳のクセ(特徴)と言えると思います。
私は、この脳のクセ(特徴)に不都合が多い場合を発達障がいと考えています。
この記事では、脳のクセ(特徴)を知り、不都合を少なくし、不都合を強みに変えることができるヒントになるようにお話しします。
しかし、あなたがこの記事を読んでも心配がとれないようだったり、濃いグレーだと思ったら、専門医の先生にご相談下さいね。
発達障がいって何?
発達障がいは、
「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障がい、学習障がい、注意欠陥多動性障がいその他、これに類する脳機能の障がいであってその症状が通常年齢において発現するもの」
と2005年に施行された発達障がい者支援法で規定しています。
なんだか分かり難いので、以下にまとめると、発達障がいは、
- 自閉症スペクトラム障がい(ASD:Autistic Spectrum Disorder)/広汎性発達障がい(PDD:Pervansive Developmental Disorders)
- 注意欠陥多動性障がい(ADHD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)
- カナー症候群(カナー型自閉症)、高機能自閉症(アスペルガー症候群)、その他
- 学習障がい(LD:Learning Disoredrs)
- ディスレクシア、算数障害など
- その他(トゥレット障がい、表出性言語遅滞、発達協調性障がいなど)
に分類されます。
しかし重なり合うケースも多くあります。
自閉症スペクトラム障がい(ASD)/広汎性発達障がい(PDD)とは?
2013年のアメリカ精神学会による国際的な診断基準ガイドラインによって、広汎性発達障がい(PDD)は自閉症スペクトラム障がい(ASD)に統合されましたので、同じと考えて差支えがありません。
以下に、障がいに応じた脳のクセ(特徴)を12個上げていきますので、チェックして下さい。
自閉症スペクトラム障がい(ASD)/広汎性発達障がい(PDD)の3つのクセ(特徴)
自閉症と聞くと、閉じこもって他人とのコミュニケーションができないようなイメージを描く方も多いと思いますが、3つの脳のクセ(特徴)があります。
社会性・対人関係のクセ(特徴)
対人表現が苦手
1.目を合わせることが苦手
2.手をつないだり、身体に触ることが苦手
予定変更が苦手
3.急な変更や計画していない行動が苦手
友達を作るのが苦手
4.年齢に応じた友達との関係を築くのが苦手
コミュニケーションのクセ(特徴)
5.話すことが苦手
6.聞くことが苦手
7.読むこと、書くことが苦手
8.他人の声、表情や身振りから気持ちを察するのが苦手
9.自分の気持ちを表現するのが苦手
こだわり、想像力のクセ(特徴)
10.TPO(時間、場所、場合)に応じた方法や態度の使い分けが苦手
注意欠陥多動性障がい(ADHD)のクセ(特徴)
11.不注意のクセ
気が散りやすい
同じことを持続できない
物忘れしやすい
話をちゃんと聞くことができない
毎日していることを忘れる
12.多動・衝動のクセ
行動を注意深くできない
じっと座っていられない
静かにしていられない
おしゃべりが止まらない
他人の邪魔や妨害をする
以上、12のチェックリストを上げてみました。当てはまる項目はいくつあったでしょうか?診断するためのチェックリストというよりも、対処法を見つけるためのチェックリストと考えて下さいね。
12の対処法
1.目を合わせることが苦手
目を合わせたり、視線を合わせることが苦手な場合は、口や眉間の間を見るようにしましょう。
2.手をつないだり、身体に触ることが苦手
まずは、ハイタッチから初めて、徐々に手をつなぐようにしましょう。
3.急な変更や計画していない行動が苦手
急な変更や計画していない行動が必要な時には、時間的な余裕を持って、変更を伝えます。そして、変更後の行動を細かく説明するようにしましょう。
4.年齢に応じた友達との関係を築くのが苦手
理解のある友達と一緒に過ごす時間を作りましょう。ただ同じ部屋や公園にいることから始めましょう。
5.話すことが苦手
言葉による表現よりも行動で示すことがあります。
例えば、ジュースが飲みたいお子さんの場合、冷蔵庫前までママを連れていくことがあります。これを「クレーン現象」と呼びますが、この場合、冷蔵庫前まで行くのではなく、冷蔵庫を指さすなど、指さしで表現することから始めましょう。
6.聞くことが苦手
長々と説明するのではなく、短く要点だけ伝えましょう。
大切なことは、時間をあけて繰り返して伝えましょう。
7.読むこと、書くことが苦手
まずは、話すこと、聞くことから始め、ゆっくりと考えましょう。
ハリウッド俳優のトム・クルーズさんが難読症であることは、ご存知でしょうか?セリフは、テープに吹き込んだりしてもらって、聞くことで覚えていると言われています。時には、読むこと、書くことの代替法を探りましょう。
8.他人の声、表情や身振りから気持ちを察するのが苦手
友達の家に遊びに行って、友達のママに、「お尻大きいね」など、いきなり言ってしまうことがあります。まずは、あいさつをするなど、基本的なマナーの言葉を練習しましょう。
9.自分の気持ちを表現するのが苦手
嬉しくても、悲しくても、怒っていても、同じ「あっちいけ」などの言葉で表現してしまうことがあります。その都度、根気よく、適切な感情表現を教えていきましょう。
10.TPO(時間、場所、場合)に応じた方法や態度の使い分けが苦手
その都度、教えていくようにしましょう。例えば、家族が入院し、お見舞いなどに行くときには、静かにすることなど前もって教えるようにしましょう。
11.不注意のクセ
指さし確認や声に出すなど、一つずつ確認するようにしましょう。
12.多動・衝動のクセ
いきなり、道路に走りだしたり、高いところから飛び降りたりと、生命に関わることもあります。
そこで、ストップ・ゲームをご紹介します。
「だるまさんが転んだ!」という遊びをご存知でしょうか?
鬼が後ろを向き、「だるまさんが転んだ!」と言い終わったら、振り向き、振り向いたときに、参加者が動きを止め、動いていたら、捕まる遊びです。
ストップ・ゲームはこの要領で、ママさんがお子さんに「ストップ」と声かけをしたら、動きを止めるゲームです。
普段から、ゲーム感覚で楽しく、繰り返し行うことで、危険な動きを始めたら、「ストップ」と声かけすると止まれるようになります。
自己肯定感を養うのが目標
自己肯定感とは、自分を大切だと思え、誰かに必要とされている、自分の存在価値を認められることです。
それは、自信を持って生活できることに繋がります。
ついつい、ADHDやASDの傾向のなるお子さんには、ダメ、止めて、いけない、と否定的な言葉を使ってしまうことが多くなります。
そして、否定され続けていると自分はダメだ、うまくいかないことばかりだと、プライドも低くなり、生活や将来に対する意欲も低くなります。
できる限り、肯定的な言葉を使うようにし、望ましい行動を促す声かけをするようにしましょう。
まとめ
「もしかして、ADHD?ASD?12のチェックリストと対処法」は、いかがだったでしょうか?
今回ご紹介した対処法をヒントに、遊び感覚で、楽しくできるあなただけの対処法を見つけて頂けると嬉しいです。
そして、何よりも、ADHDやASDの傾向のある人が充実した人生を送れることを願っています。
もしも、子どものほめ方に疑問があるようでしたら、こちらもチェックしてみて下さいね。
また、子どもの叱り方にお悩みなら、こちらもチェックしてみて下さいね。
また、家づくりを考えている方は、こちらもチェックして下さいね。
この記事のタイトルとURLをコピーする
Sponsored Link
Sponsored Link