カスタム スタイル
「私は明日早いし、軽めのサラダや植物性のみがいいわ・・・!」
ヘルシー系を選べば彼の食べたいものがない。でも私はステーキや焼肉屋って気分じゃない。
居酒屋はおつまみ系でベジメニューも豊富だけど。。。たばこが気になる。
健康や食に拘りがある人であればあるほど、一緒にいる人のことを考えるとなかなか行きたいレストランが決まらない。
ランチタイムであればサラダバーがあるところも多いのでよく利用しますが、Dinnerで且つカジュアルに食べたいというときには、どちらの要望も叶えてくれる「Custom salad(カスタムサラダ)やCustom Pizza(カスタムピザ)」というスタイルもあります。
海外には多く存在するカスタムサラダ専門店がアメリカより上陸し、日本でもじわじわと人気を集めています。
カスタムサラダとは何十種類とあるトッピングから自分の好きなものを選び、フレッシュな素材をその場で食べやすくチョップし、食材を繋ぐためのドレッシングと軽く和えて提供してくれるスタイル。
カスタムサラダ専門店のパイオニア「CRISP SALAD WORKS」
日本のカスタムサラダ専門店のパイオニア的存在といえば、「CRISP SALAD WORKS」さんですが、2年前にオープンして以来、急速に注目を浴び、現在では3店舗を展開し、連日行列が絶えない人気店となっています。
1食で 400g 以上の野菜を美味しく、バランスよく摂取でき、自分の好きなトッピングを選べるボリュームいっぱいのカスタムサラダは「ヘルシーだけど物足りない」というサラダのイメージを覆します。
お店へ行くと女性だけでなくオフィスワーカー、外国人の方がとにかく多い。
決められたメニューを選ぶのも良いですが、私たちがその日の体調や食べたいものをカスタムできるフレキシブルさが老若男女問わず、人気の秘密なのでしょう。
約24 種類あるトッピングから生野菜や数種類のチーズ、自家製クルトン、ナッツ、豆類、温かいグリルチキンや雑穀米などを選び、最後にメッザルーナ(Mezzaluna)と呼ばれる半月状の特殊なナイフでサラダをチョップ。
合成保存料、着色料は一切不使用。できるだけ作り置きをせずに、ほぼ全ての食材を店舗で毎日調理。野菜は畑から届いたものを全て店でカットし、ドレッシング、自家製ハムも店舗で毎日手作りをしているそう。
「CRISP SALAD WORKS 麻布十番店」
住所 :東京都港区三田1-10-10 三田グリーンハイツ 1F
TEL: 03-6435-4386
昨年オープンして以来、20〜30代の女性に人気のカフェレストラン。
Vegan使用からグルテンフリー、たんぱく質、エイジング、アレルギー表示まで その日の体調や食べたいものに応じてカスタマイズできるシステム。
彩りもよくヘルシーで、食事が一層楽しくなりますね〜♪
City shopの色鮮やかなカスタムメニュー
「CITY SHOP 」
住所 :東京都港区南青山5-4-41 1F
TEL: 03-5778-3912
前回の記事ではソーシャルミックスについて書きましたが、
移民が多いオーストリア、アメリカなどでは食文化や環境も多様なため、このようなカスタムスタイルも一般的でカフェやレストラン、スーパーでもVeganや GLUTEN FREEという表示をより多く目にすることができます。
最近では、とくにベジタリアン専門店ではないが、様々なお客様のニーズに応えられるよう、日本でもベジタリアン向けメニューを置くレストランやカフェが増えてきました。
軽井沢 Natural Cafeína
軽井沢にあるサードウェイブカフェ Natural Cafeínaさんのオーナー中山さんは、
「とくにVeganのカフェではないが、どんな人にでも楽しんでもらいたいから、ベジタリアンでも楽しめるメニューを提供している。」
という。
奥様がブラジルの方ということもあり、アサイーボールを始め、普段なかなか耳にすることのない南米のフルーツ100%のジュースが豊富だったりと健康や美容にも力を入れつつ、店内のオシャレさにも力を抜いていない。
こういったスタイリッシュでハイクオリティな場所が増えれば一つの場所で皆が楽しめる。
「natural Cafeina ナチュラルカフェイーナ」
住所 :長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東25
TEL: 0267-42-3562
広がりをみせるベジタリアン・メニュー
Veganやベジタリアンの人はステーキ屋さんには行けないかもしれないけれど、両方選択できるメニューがあれば、そのお店に行けるんです。
大手牛丼チェーン店 吉野家でも、お肉が一切入っていない温野菜丼「ベジ丼」を昨年から全国の店舗で販売開始。
ラーメンチェーン AFURIでもスープから具材まで植物性100%で、野菜の旨みを最大限に引き出したヴィーガンラーメンの提供をスタート。麺は、卵不使用のレンコン麺で、なかなか珍しい試み。
出典 AFURI
ハードロックカフェでも世界の様々な食文化をヒントにしたベジタリアン・メニューを10月限定でスタート。
アメリカを中心に海外では、10月は “世界ベジタリアン啓蒙月間” として知られ、10月1日は“世界ベジタリアンデー” として、「ハードロックカフェ」が創業当初からのモットー“Love All – Serve All”をもとにより良いダイニング体験をしていただこうと、導入したのだとか。
ブラックビーンズと玄米、数種類の野菜をグリル。豆腐とガーリッククリームをラップサンドにしたブラックビーン ラップ 出典 Hardrockjapan
よくあるビーガンやマクロビオティックの料理は、薄味で、茶色いものが多く、量も控えめ。こんなイメージはもはや、どこにもない。
マルチビジョンな時代に合わせ、どんなときもどんな場所でもスタイリッシュでハイクオリティな食事の時間を楽しめる。
菜食者をはじめ、あらゆる世界中の宗教の人も赤ちゃんもひとつのテーブルで楽しめ、多種多様な人種の舌を満足させられる飲食店が食文化やライフスタイルの多様化と比例し、今後も増えて行くでしょう。
あなたなら どんな食や環境、ライフスタイルをカスタムしますか?
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