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フードロス その先に

 2018/02/12 Food Lifestyle 環境
この記事は約 8 分で読めます。
春の陽気が待ち遠しい今日この頃ですが、皆さんは 如何お過ごしでしょうか?

毎年 冬になると 青森に住む叔母さんから林檎やジュースを送ってきてくれるのですが、その林檎を使ってコンポートやデザートを作ったりします。

この 2018年の文字が入った絵文字入り林檎は青森から送ってきてくれたものですが、ヘタが取れて規格外となり、スーパーで売り物にならなかった林檎です。

 

スーパーに並べられる果物や野菜たちがいる一方でまだ食べられるけど、形が悪いもの、色が薄いものなど様々な理由でその姿をお披露目されることなく廃棄されていきます。

 

 

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『 ふぞろいの林檎 たち』

 

この林檎を見て、思い出した1983年に放送された高視聴率青春ドラ『 ふぞろいの林檎 たち』。

 

ここで言う『 ふぞろいの林檎 たち』は、「一般社会で規格に当てはまらない落ちこぼれ」の登場人物。

学歴や進路、恋愛など様々な壁を乗り越えていく姿を描いた大学生3人の青春ストーリーですが、私のもとへ届いた不揃いの林檎たちにはどんなストーリーがあるのでしょうか?

そして彼らの行方は?

Photo: Keiichi Ishikawa

 

日本で廃棄される食べ物の量

数年前から フードロスなんて言う言葉をよく耳にするようになりましたが、世界食料計画によると、世界で生産される食料の3分の1は食べられることなく廃棄されているのをご存知でしょうか?

その重さは世界で毎年13億トン。と聞いてピンときませんでしたが、日本人一人あたりにすると毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てている計算。
日本は食料自給率が低く、カロリーベースで39%と言われ、その多くを輸入に頼る一方、1788万トンもの食料を廃棄しています。
(農林水産省調べ)

消費社会に生きる私たちは、まだ食べられるのに大量の食料を毎日捨ててしまっているのです。

フードロスに繋がる大きな原因は主に

① 野菜の皮
② 賞味期限切れのもの
③ 食べ残し

 

奥のほうから取って新鮮なものを買う

 

スーパーで買い物をするとき、古いものより新鮮なものが良いから!奥のほうから取って新鮮なものを買うということはありませんか?

消費者の立場からすれば 同じお金を出すなら少しでも新鮮なものを買いたいという気持ちとは裏腹にスーパー側としては「手前にあるものから買ってほしい」という売り手の想いがあります。

 

このようなスタイルが変われない限り、スーパーは賞味期限切れのものを 泣く泣く廃棄しなければいけない結果となり、まだ食べることができるのに捨てられてしまう廃棄ロスは、言うまでもなく、世界全体の社会問題となっています。

さらにこの映画を見て、こういった「利己的な買い方」を意識しなければフードロスが減ることはないと思いました。

 

『0円キッチン』

出典:0円キッチンオフィシャルサイト

 

食品の廃棄問題を見兼ねた “食料救出人”のダーヴィドというオーストリア人男性が世界から食料廃棄をなくすため、監督本人が「捨てられてしまう食材を救い出し、おいしい料理に変身させる」という廃棄食材を調理しながらキッチン・カーでヨーロッパ5ヶ国を巡る旅を描いたエンターテイメント&ロードムービーを製作。

キッチンカーも植物油で走れるように自ら改造した車で旅をするという徹底ぶりです。

「どうやったら捨てられてしまう食材を救い出し、おいしい料理に変えることができるのだろう?」と素晴らしいアイデアで廃棄食材料理が一流レストランのような一皿になっていくプロセスと各地でユニークな取り組みをしている人々の出会いが見どころです。

 

出典:0円キッチンオフィシャルサイト

 

大手企業も取り組む食品ロス

一般的には賞味期限が近づくとスーパーなどでは廃棄をしますが、なにもお店だけで廃棄が起きているわけではありません。

私たちのキッチンでもそれは起きています。

マヨネーズや調味料類など 冷蔵庫で保存しているうちに賞味期限が過ぎてしまい廃棄につながるケースも多くありがちなケースです。

 

そこで キユーピーマヨネーズは「家庭での食品ロス」を少なくするために商品改良を行い、食品の劣化となる「酸化」を抑える改良を行い、賞味期限の延長を可能にしました。

参考文献

 

食品メーカー側の利益だけでなく、廃棄原因の要因を見据えた未来を考える食品メーカーや飲食店(COCO壱番屋やキユーピーなど)が年々増え、私たち消費者も意識改革が必要だと言えます。

廃棄要因を作らないよう、無駄な調味料の購入を控える、冷蔵庫に残ったもので料理をするなど “限りある資源の有効活用”を意識することが食品廃棄を無くす大きな一歩となるでしょう。

 

また、賞味期限がまだ切れていない商品を廃棄するのではなく、恵まれない人々にそれらを寄付する活動を行っているセカンドハーベスト・ジャパンという日本発のフードバンクが存在します。

米国では半世紀前の1967年に世界初のフードバンクを開始。

協賛企業が提供した食品をボランティア参加者が有効に人に届けるために活動をすることで

「食べ物の”ありがたさ”」を実感し、私生活でも「残さずに食べよう」と気持ちの変化が自然と生まれ、食べ物を届けた人も届けてくれた人にも良い循環と精神が生まれると思います。

 

 

愛情

コンビニ食という出来上がったものを食べるのは簡単ですが、どこの誰が作ったものか分からないものを口にするのと自分や家族が作ったもの。

どちらに愛情を感じることができるでしょうか?

愛情があれば捨てずに持ち帰ったり、何かしらの気持ちが伴うはずです。

そういった意味では、自分で食べるものは自分で作るという経験が、非常に有効だと思っています。

オーストラリア在住時に出会った知人は、自然のなかで暮らしているのですが、食の大切さや食べる楽しさをシェアしています。

スーパーに頼らずにひとつひとつ自分の手で食料を調達したり、瓶詰めをしたりすると、そうすぐに捨てる気にはなれません。

Photo:Ruri

種を植え、育てる過程、やがて私たちの命となることを教えてくれます。

Photo:Ruri

 

Photo:Ruri

自分たちで育てたフルーツや野菜を持ち寄り、食を共にします。

 

お皿もゴミにならないようにバナナの葉や植物、ココナッツの殻などを使って盛りつけたりなど自然の恵みをたくさん感じることができます。

Photo:Ruri

水や食材が無くなれば その存在の有り難みを知り、雨水や川の水で暮らせば自然の恩恵を感じ、雨が降り続ければ太陽の有り難みを感じます。
便利な生活に偏りすぎていると本来感じられるはずの有難みに鈍感になる。そんな感情をリセットしたり、見直すためにも、ここに訪れます。

そしてここに暮らしていると 加工食品もないので、賞味期限も存在しません。

食べられるかどうかは 自分の視覚 味覚 臭覚を信じて判断し、自分の五感を使うことのほうがより大切になります。

 

賞味期限

そうはいっても、現代社会のなかで生活していく上ではスーパーの存在は必須。販売側も期限を設けなければいけません。

賞味期限は比較的劣化が遅い食品につけるもので「おいしく食べられる期間(おいしさの保証期限)」を指し、この期限を過ぎても、すぐ食べられないということではありません。

 

私もよく利用するのですが、スーパーには賞味期限が近くなった商品を販売するご奉仕コーナーがありますね。

 Photo:Ruri

 

賞味期限切れ=「捨てなくちゃ」ではないことを正しく理解して、かしこく買い物をすることで、

“食品ロスにもお財布にも優しい” ライフスタイルを送れると感じています。

この映画を通して、規格外野菜が売れない実態や、食料廃棄の現実を知り廃棄食材でこんなにも想像力溢れる美味しい料理ができるんだと夕食の買い物の仕方や調味料などの使い方がちょっと変わる。
そんなきっかけとなりました。

 一流シェフや科学者、問題に取り組む活動家たちと出会いアイデアを学んで共に消費社会における食の無駄にメスを入れる。

 

 

Top Page Photo from :Keiichi Ishikawa

 

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小野 瑠璃

小野 瑠璃

健康番組レギュラー出演とオーストラリアの移住をきっかけにVegan食中心のライフスタイルをスタート。

2004年オーストラリア、ノースクイーンズランド州でヴィーガニズムに興味を持ち、7年間生活。

オーストラリアでスキューバダイバーとして活動した後、スパサロンで施述、経営を学びながら
Raw Veganベースのライフスタイルを送る。

2011年 帰国後、拠点を東京に移し、Vegan 専門コミュニティーサイト「Vegan Lounge Tokyo」を立ち上げ、Veganフードを通して食の主義を超えた新しいインスピレーションをシェアし、発信する。

現在、撮影スタジオ運営、フォトライター、
イベントプロデュース、PRコンサルティング業務に携わる。

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