[乳癌] 乳癌の治療法
乳癌の治療法は、外科手術が基本。
補助的に放射線療法、化学療法やホルモン療法が選択されます。
Contents
乳癌の外科手術の方法
定型的乳房切除術
| 定型的乳房切除術 |
|---|
| 数年前まで最も多く行われていた手術法 |
| 乳房と共に脇の下のリンパ節や胸の筋肉も一緒に摘出する方法 |
数年前まで最も多く行われていた手術法で、乳房と共に脇の下のリンパ節や胸の筋肉も一緒に摘出する方法です。
乳房温存術式
| 房温存術式 |
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| 乳房の変形を少なくする手術法 |
| 癌が出来ている部分の局所的切除 |
| 脇の下のリンパ節をとる腋窩郭清を行う |
| ただし早期の乳癌に限る |
癌が出来ている部分の局所的切除と、脇の下のリンパ節をとる腋窩郭清を行い、乳房の変形を少なくする手術法です。
ただし、早期の乳癌に限ります。
放射線治療
| 放射線治療 |
|---|
| 乳房温存術式を行った場合、局所的に手術するので、転移している可能性がある |
| そのため温存した乳房に放射線をかける方法が一般的 |
| 放射線治療は、普通1ヶ月半くらいの期間 |
| 通院でも可能 |
乳房温存術式を行った場合、局所的に手術するので、転移している可能性があります。
そのため温存した乳房に放射線をかける方法が一般的です。
放射線治療は、普通1ヶ月半くらいの期間行いますが、通院でも可能です。
乳癌に対する手術方法の目安
| ステージ | 術式 | 切除部位 |
|---|---|---|
| ステージⅠ | 乳房温存手術 | 乳房部分切除、リンパ節郭清 |
| オッケンクロス手術 | 大胸筋、小胸筋温存、リンパ節郭清 | |
| ステージⅡ | ペイティ手術 | 大胸筋温存、小胸筋切除、リンパ節郭清 |
| 大胸筋横切法 | 大胸筋横切後縫合、小胸筋温存、リンパ節郭清 | |
| ステージⅢ | 定型的乳房切除術 | 大胸筋と小胸筋切除、リンパ節郭清 |
| 拡大乳房切除術 | 定型的乳切と胸骨旁リンパ節郭清 | |
| ステージⅣ | 病状により異なる |
乳癌手術 ( 乳房切除術 ) によって考えられる障害
乳房切除術を行うと、切除した側の肩関節機能が障害されやすいです。
腕 ( 肩関節 ) を動かすときに、痛みや動かしにくくなったりまします。
肩関節は、屈曲と伸展、外転と内転、外旋と内旋の3つの動きをします。
以下に乳癌手術 ( 乳房切除術 ) で障害を受けやすい筋肉と神経を紹介します。
大胸筋
| 大胸筋 |
|---|
| 主に上腕の水平方向の内転と外転に関係する |
| 大胸筋 ( 一部の小胸筋 ) の運動神経は、上・中・下胸筋神経 |
| この神経が手術により傷つくと運動障害になることがある |
| また胸筋神経を切断すると大胸筋が委縮、肋骨が変形し美容的に好ましくない |
| 可能な限り温存する |
大胸筋は、主に上腕の水平方向の内転と外転に関係します。
大胸筋 ( 一部の小胸筋 ) の運動神経は、上・中・下胸筋神経で、この神経が手術により傷つくと運動障害になることがあります。
また胸筋神経を切断すると大胸筋が委縮し、肋骨が変形し美容的に好ましくないので、可能な限り温存するようにします。
小胸筋
| 小胸筋 |
|---|
| 肩甲骨の内転に関係する |
| 小胸筋を切除しでも他の筋肉が補ってくれる |
| 障害はほとんどない |
小胸筋は、肩甲骨の内転に関係します。
小胸筋を切除しでも他の筋肉が補ってくれますので、障害はほとんどありません。
肋間上腕神経
| 肋間上腕神経 |
|---|
| 上腕内部の知覚神経 |
| この神経を切断することで、疼痛の発生を防ぐことができる |
| しかし、温存した場合の方が、知覚異常が少ないという報告もある |
肋間上腕神経は、上腕内部の知覚神経で、この神経を切断することで、疼痛の発生を防ぐことが出来ます。
しかし、温存した場合の方が、知覚異常が少ないという報告もあります。
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最後に
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