【雨の日の京都の歩き方】日本の古都・京都の魅力
日本の古都・京都。世界文化遺産に指定された17件のスポットをはじめ、情緒ある風景が人気の嵐山など、見所がたくさんあります。
さらには、期間限定で行われる文化財の特別公開、春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色といった四季折々の風景・・・などその時期にしか楽しめない見所を楽しみに行く方も多いのではないでしょうか?
しかし・・・
予定を調整して、新幹線・航空機などの交通を予約して、荷物の準備も済んだのに、当日の天気は雨。
こんなとき、あなたならどう楽しみますか?
Contents
京都へ旅立った日は、台風22号接近の日
かくなる私も、10月末に京都へ旅立った日は、まさに台風22号の接近の日でした。
不安を抱きながら、朝6時に夜行バスで京都に到着して天気予報をチェックしてみると・・・
もちろん終日雨。
さらに、台風は昼過ぎから夕方に最接近するとのことでした。
そこで、わたしが決めたテーマは次の3つ。
- なるべく雨に濡れずに、ゆったりと過ごせるところ
- もし、雨風が激しくなったら、屋内へ避難できるところ
- 「雨ならでは」を楽しめるところ
この3テーマに沿って巡った次のコースをご紹介していきます。
- 嵐山で傘を調達
- 雨の日しか見られない景色を観る
- 広隆寺で国宝の仏像を鑑賞&秦氏ゆかりの神社へ
- 宇治・源氏物語ミュージアムへ行く
- 高台寺の夜間拝観へ
嵐山で傘を調達
嵐山は、渡月橋や竹林の小径をはじめ、人気スポットが集中するエリア。
また、可愛い和小物や和スイーツなどのショップが軒を並べ、様々なお土産を探すことができます。
その中でも、水滴でかわいい模様が浮かび上がる傘は、実用的で自分用のお土産にぴったりです。
とはいえ、長傘は旅先では荷物になる・・・と晴れの日はなかなか手を出せません。
しかし、雨の日なら堂々と持って帰ることができます!
交通/京都駅→嵯峨嵐山駅(JR/約16分)
雨の日しか見られない景色を観る
買ったばかりの傘を差して、まず向かったのは世界遺産・天龍寺。
臨済宗天龍寺派の大本山で、14世紀に足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓疎石を開山とし、創建されたお寺です。
約700年前の夢窓国師作庭の曹源池庭園(そうげんちていえん)は、14世紀の夢窓国師作庭当時の面影をとどめ、日本最初の史跡・特別名勝指定もされています。
曹源池を中心に巡る池泉回遊式庭園は、嵐山・亀山を借景として取り込んだ、四季折々の風景を楽しめます。
わたしが訪れたときは、ちょうど紅葉の時期。池の水面を打ち付ける雨が打ち付け、晴れの日とはまた違った趣になっていました。
桂川に架かる渡月橋は、京都を代表する風景。
川の流れや水鳥を眺めながら、のんびりとしたひとときを過ごすことができます。
嵐電嵐山駅近くで買ったスイーツを片手にすれば、さらに至福のひとときです。
普段は穏やかな流れですが、雨で川が増水し、迫力のある激流へ変貌していました。
交通/嵐山→太秦広隆寺(嵐電/約10分)
広隆寺で国宝の仏像を鑑賞&秦氏ゆかりの神社へ
広隆寺は、7世紀に秦河勝が建立したと伝えられる、京都市内の中でも古い歴史を持つお寺です。
霊宝殿には、有名な弥勒菩薩半跪像をはじめ、多くの美しい仏像が安置されています。
飛鳥時代作の弥勒菩薩半跏像は、国宝の第1号に指定され、その柔和な顔つきには多くのファンの心を魅了しています。
館内は、写真撮影禁止ですが、その分、厳かな雰囲気すら感じられる静寂の中で、鑑賞ができます。
激しい雨音が、かえってBGMとなって、しっとりとしたひとときを過ごすことができました。
蚕ノ社の正式名称は、木島坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)。
秦氏とのつながりが深く、養蚕、機織、染色技術の中心地として境内に摂社、養蚕神社があります。
3つの鳥居を組合せた「三柱鳥居」が有名ですが・・・
この日は、途中の階段が水没していて近くまで行くことができませんでした。
交通/太秦広隆寺→蚕ノ社(嵐電/約2分)
宇治・源氏物語ミュージアムへ行く
平安時代の名作「源氏物語」。
宇治は、その最終章にあたる「宇治十帖」の舞台として有名です。
宇治・源氏物語ミュージアムは、衣装や香を展示しており、そんな源氏物語の世界を体感できる施設です。
また、「浮舟」を2種類のパターンで映像化した作品を鑑賞することもできます。
屋内なので、雨を忘れて過ごすことができます。
蚕ノ社→京都駅→宇治橋(嵐山電鉄・JR/約55分)
高台寺の夜間拝観へ
夜には、雨があがったので、高台寺の夜間特別拝観へ訪れてみました。
毎年、紅葉の時期には臥龍池などがライトアップされ、プロジェクションマッピングも行われます。
幻想的な景色を楽しむことができました。
おわりに
雨の日には、雨の日ならではの楽しみ方があります。
室内でゆったりと過ごせるところでは、屋根を打ち付ける雨音がBGMとなって、静寂とはまた別の趣を感じることができます。
晴れの日に行ったことのある場所でも、雨の日はまた違った姿を楽しむことができます。
特に、広々とした庭園では、木々や草花から滴る雨の雫、水面を雨が打つ姿など、自然の美しい景色のひとつだと思います。
また、傘やタオルなど、雨の日ならではの買い物から、日常で使えるお土産を探すのも楽しいですね。
ぜひ、あなただけの景色や楽しみ方を見つけてみてくださいね。