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【質問】全身に塗料を塗ると皮膚呼吸ができなくなる?

患者さまからの質問 特集と東洋医学 症状・病気
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患者さまからの質問

その昔、バラエティー番組でタレントさんが全身に金箔を塗っていました。

全身に塗料を塗ると「皮膚呼吸ができなくなる」と聞いたことがあります。

これは本当なんですか?

長時間だと皮膚呼吸できなくて不調を起こす?

人間は皮膚呼吸しているのですか?

バラエティは大げさ?!

1. 人間の皮膚呼吸について

皮膚呼吸とは、皮膚を通じて酸素や二酸化炭素の交換を行うことを指します。

しかし、哺乳類である人間は、主に肺を通じて呼吸を行っています。

皮膚からの酸素や二酸化炭素の交換は非常に微小であり、生命維持にはほとんど寄与していません。

つまり、私たちは実質的に皮膚呼吸はしていないと言っても差し支えありません。

2. 塗料で皮膚を覆うことの影響

皮膚を塗料や金箔で覆うことにはいくつかのリスクがありますが、それは皮膚呼吸の問題ではありません。

主なリスクは以下の通りです。

熱の発散が妨げられる
皮膚は体温調節に重要な役割を果たしている
汗をかくことで体温を下げている
皮膚が完全に覆われると汗をかくことができない
体温が上昇する可能性がある
皮膚の健康への影響
長時間塗料で覆われると、皮膚の通気性が悪くなる
湿疹や皮膚炎を引き起こす可能性がある
毒性の問題
一部の塗料や金属
皮膚に吸収されると有害な場合がある
  • 熱の発散が妨げられる:皮膚は体温調節に重要な役割を果たしており、汗をかくことで体温を下げています。皮膚が完全に覆われると、汗をかくことができず、体温が上昇する可能性があります。
  • 皮膚の健康への影響:長時間塗料で覆われると、皮膚の通気性が悪くなり、湿疹や皮膚炎を引き起こす可能性があります。
  • 毒性の問題:一部の塗料や金属は、皮膚に吸収されると有害な場合があります。

3. 具体例

1964年公開の映画「007 /ゴールドフィンガー」では、全身を金塗料で覆った女性が皮膚呼吸ができずに死亡するというシーンが有名です。

しかし、このシーンはフィクションであり、実際には皮膚呼吸の不足によって死亡することはありません。

実験例

1950年代には、皮膚を完全に覆うと何が起こるかを調べる実験が行われました。

例えば、科学者たちはウサギの皮膚を塗料で覆い、その影響を観察しました。

結果、ウサギは体温が上昇して死亡することが分かりました。

これは、体温調節ができなくなったためです。

4. 結論

皮膚呼吸は人間の生命維持にとって重要ではありません。

しかし、全身を塗料や金箔で覆うことは、体温調節や皮膚の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

したがって、特に長時間にわたって全身を覆うことは避けるべきです。

バラエティー番組などで全身に金箔を塗ることがある場合も、一時的であれば大きな問題はありませんが、健康への影響を最小限にするために適切な措置が取られていることが重要です。

ヒトの皮膚の機能について

ヒトの皮膚は、体の最大の臓器であり、様々な重要な機能を果たしています。

以下では、生理学的および解剖学的な観点から、皮膚の機能について具体的に説明します。

1. 皮膚の構造

皮膚は主に三つの層で構成されています。

①表皮 ( Epidermis )
最外層で、ケラチンという硬いタンパク質でできた角質層 ( Stratum Corneum ) がある
メラノサイトが存在し、メラニンを生成して紫外線から体を守る
表皮は常に新しい細胞に置き換えられている ( ターンオーバー )
真皮 ( Dermis )
コラーゲンやエラスチンなどの繊維が含まれ、皮膚の弾力性や強度を提供する
毛細血管が豊富にあり、栄養や酸素を供給する
汗腺や皮脂腺が存在し、体温調節や保湿に関与する
③皮下組織 ( Subcutaneous Tissue )
脂肪細胞が多い
エネルギーの貯蔵、緩衝材としての役割
体温の絶縁に関与する
  1. 表皮 ( Epidermis )
    • 最外層で、ケラチンという硬いタンパク質でできた角質層 ( Stratum Corneum ) があります。
    • メラノサイトが存在し、メラニンを生成して紫外線から体を守ります。
    • 表皮は常に新しい細胞に置き換えられています ( ターンオーバー )
  2. 真皮 ( Dermis )
    • コラーゲンやエラスチンなどの繊維が含まれ、皮膚の弾力性や強度を提供します。
    • 毛細血管が豊富にあり、栄養や酸素を供給します。
    • 汗腺や皮脂腺が存在し、体温調節や保湿に関与します。
  3. 皮下組織 ( Subcutaneous Tissue )
    • 脂肪細胞が多く、エネルギーの貯蔵、緩衝材としての役割、体温の絶縁に関与します。

2. 皮膚の機能

a. 保護機能

保護機能
皮膚は体を外部の物理的、化学的、微生物的な侵入から守るバリアとして機能する
例 ) 角質層は物理的なバリアを提供。
紫外線に対する防御としてメラニンが重要な役割を果たす。

皮膚は体を外部の物理的、化学的、微生物的な侵入から守るバリアとして機能します。

:角質層は物理的なバリアを提供し、紫外線に対する防御としてメラニンが重要な役割を果たします。

b. 体温調節

体温調節
皮膚は体温を一定に保つために重要
例 ) 汗腺から汗を分泌することで、汗が蒸発する際に熱を奪い、体を冷却する。
また、血管の収縮と拡張により、体温の放散を調節する。

皮膚は体温を一定に保つために重要です。

:汗腺から汗を分泌することで、汗が蒸発する際に熱を奪い、体を冷却します。また、血管の収縮と拡張により、体温の放散を調節します。

c. 感覚機能

感覚機能
皮膚には多くの感覚受容器がある
触覚、圧覚、痛覚、温度感覚を感知する
例 ) メルケル細胞やマイスナー小体は触覚を感知。
パチニ小体は圧覚を感知する。

皮膚には多くの感覚受容器があり、触覚、圧覚、痛覚、温度感覚を感知します。

:メルケル細胞やマイスナー小体は触覚を感知し、パチニ小体は圧覚を感知します。

d. 代謝機能

代謝機能
皮膚はビタミンDの合成に関与している
例 ) 紫外線が皮膚に当たると、皮膚の中でビタミンDの前駆体が変化する。
肝臓と腎臓で活性型ビタミンDに変換される。

皮膚はビタミンDの合成に関与します。

:紫外線が皮膚に当たると、皮膚の中でビタミンDの前駆体が変化し、肝臓と腎臓で活性型ビタミンDに変換されます。

e. 免疫機能

免疫機能
皮膚には免疫細胞が存在し、異物や病原体の侵入を防ぐ
例 ) ランゲルハンス細胞が異物を捕捉。
免疫応答を開始する。

皮膚には免疫細胞が存在し、異物や病原体の侵入を防ぎます。

:ランゲルハンス細胞が異物を捕捉し、免疫応答を開始します。

3. 具体例

例1:傷の治癒

傷ができたとき、皮膚は複雑な治癒プロセスを開始します。

血液が凝固してかさぶたを形成し、その下で新しい組織が再生されます。

真皮の線維芽細胞がコラーゲンを生成し、傷を修復します。

例2:日焼けと色素沈着

紫外線にさらされると、メラノサイトがメラニンを生成し、皮膚の色が濃くなります。

これは、紫外線からDNAを保護するための防御機構です。

例3:体温調節の失敗による熱中症

熱中症は、体温調節機能が破綻した状態です。

高温環境で汗腺が十分に働かず、体温が上昇しすぎることで起こります。

適切な水分補給と休息が重要です。

4. 結論

皮膚は単なる外装ではなく、多くの重要な生理学的および解剖学的機能を持つ複雑な臓器です。

体を守り、体温を調節し、感覚を提供し、ビタミンDを合成し、免疫防御を行うなど、多岐にわたる役割を果たしています。

これらの機能が正常に働くことで、健康を維持しています。

東洋医学・鍼灸治療からひと言

皮膚は、特殊な信号の送受信をしている!

ホリス治療院では「皮膚は最大の臓器であり、最重要な器官」だと考えています。

西洋医学的な皮膚の機能だけでなく、

仮説 ) 特殊な信号の送受信をしている!と考えているからです。

特殊な信号の送受信とは、皮膚から信号を受け取り診断をし、皮膚に信号を送ることで治療をする!というのが、本来の鍼灸治療です。

しかし、このある種の信号の送受信をするためには、特殊な技術が必要になり、その習得が難しいようです。

ホリス治療院では、FT ( フィンガーテスト ) というテクニックを採用して、皮膚からの信号を読み取っています。

FT ( フィンガーテスト ) については、いつかお話ししたいと思います。

最近では、皮膚と脳が同じような情報伝達をしていることも分かってきていて、ホリス治療院の仮説の論拠が整いつつあり、これからの研究が楽しみです。

最後に

お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。

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金井 進

金井 進

元気の羅針盤編集長。
ホリス治療院院長、はり師、灸師 ( 国家資格 )。

1994年よりホリス治療院開業。
鍼灸、カイロプラクティック、フィジカルセラピーを融合した独自の治療体系で日夜、患者さんと向き合っています。

30年以上にわたる鍼灸臨床のなかで培った知識と経験をもとに、あなたの困った問題を解決できるような確かな情報をお届けしたいと思っています。

あなたの喜びの声を聞くことほど、私達の仕事に「情熱」と「やりがい」を与えてくれるものはありません。
いいこと・悪いこと、どんなことでも結構です。
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