汗疹の症状が出たときの対処フロー

次に、**「汗疹 ( あせも ) の症状が出たときの対処フロー」**を、西洋医学・鍼灸医学・栄養学的な視点を取り入れつつ、家庭で実践できるようにまとめました。
Contents
Step 1:症状を観察する ( 見た目・部位・行動 )
チェック項目 | 確認内容 |
---|---|
ブツブツの色 | 白っぽい → 水晶様汗疹 / 赤い → 紅色汗疹 / 白く膨らむ → 深在性汗疹の可能性 |
部位 | 首・背中・肘裏・膝裏・オムツまわりなど |
かゆみや痛み | ある → 炎症あり / ない →軽症の可能性 |
掻いているか | 掻き壊しがある場合、感染・悪化リスクがある |
Step 2:応急ケア ( 当日の対応 )
状況:軽度 ( 赤み・かゆみ )
- シャワーまたは濡れガーゼで汗をやさしく拭き取る
- 通気性のよい服に着替え
- 非ステロイド系の保湿ローション ( セラミド入り ) を塗布
- 冷やしたタオルや保冷剤 ( ハンカチで巻く ) で5分冷却
- 中等度 ( 強いかゆみ、赤いブツブツが増えている )
- 同上 + 抗ヒスタミン外用薬 ( ムヒベビー、レスタミンなど )
- かゆみが夜間に強い場合は皮膚科受診も検討
- 爪を短く切って掻き壊しを予防
- 感染兆候あり ( 膿、黄色いかさぶた、発熱 ) → 皮膚科をすぐ受診 ( 細菌感染の可能性あり )
Step 3:鍼灸的アプローチ ( 家庭セルフケア )
ツボ ( 経穴 ) | 場所 | 方法 |
---|---|---|
曲池 ( きょくち ) | 肘を曲げたときにできるシワの外端 | 5秒 × 3回指圧または温灸 |
陰陵泉 ( いんりょうせん ) | 膝下の内側 ( スネの骨のふち ) | 湿熱を排出し、皮膚を整える |
大椎 ( だいつい ) | 首を前に倒したときに飛び出す骨の下 | 熱を冷ます・風邪予防にも有効 |
ポイント:小児には「刺さない鍼」や温灸・やさしいマッサージで対応を、刺激量はごく軽く。
Step 4:栄養と回復支援 ( 食養生 )
栄養素 | 例 | 作用 |
---|---|---|
ビタミンA | かぼちゃ、にんじん、レバー | 皮膚と粘膜の修復促進 |
亜鉛 | 卵黄、納豆、牡蠣 | 免疫強化・皮膚回復促進 |
ビタミンC | いちご、ブロッコリー | 抗酸化・炎症鎮静化 |
水分補給 | 麦茶、白湯、具だくさん味噌汁 | 発汗による脱水予防と回復支援 |
ポイント:甘いジュース・冷たすぎる飲料はかゆみ・炎症を助長することがある。
Step 5:2〜3日様子を見て改善がなければ…
- 長期化・色素沈着・とびひ様の状態 → 細菌感染やアトピーとの鑑別が必要
補足:再発予防の「3つの鉄則」
- 汗をかいたら即ケア ( 拭く・着替える )
- 保湿は肌トラブルの最大の予防策
- 肌に良い栄養と十分な睡眠をセットに
最後に
お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。
