健康リスクを高める女性の低体重・低栄養症候群 ( FUS ) <西洋医学と鍼灸医学から詳しく解説>

あなたは、こんなことないですか?
- 体重減少 ( 不随意に3kg以上/半年 )
- 倦怠感・疲れやすさ
- 筋力低下 ( 歩行速度の低下・握力低下 )
- 食欲不振
- 月経異常 ( 若年女性では無月経も )
- 便秘・冷え性・脱毛
- 皮膚の乾燥・創傷治癒遅延・貧血
実はこれ、2025年4月17日に日本肥満学会が新たな疾患として位置付ける方針を発表した低体重・低栄養症候群 ( FUS ) の可能性がある症状です。
日本の20代女性の20%前後が、BMI 18.5%未満の低体重と言われています。
低体重や低栄養は、骨粗しょう症や月経周期異常などの様々な病気を引き起こすリスクが高まります。
この記事では、健康を害する女性の低体重・低栄養症候群 ( FUS ) について詳しく書いていきます。
Contents
【定義と意義】FUSとは何か?
- 定義
- BMI < 18.5 ( 特にBMI < 17でリスクが高い )
- 筋肉量の減少 ( サルコペニア )
- 栄養摂取不足 ( エネルギー・タンパク質不足 )
- 免疫力・体力・回復力の低下
- 社会的孤立や心理的ストレスの関与
- 意義
- フレイル ( 虚弱 ) の前段階であり、転倒・骨折・感染症・うつ・死亡リスクを高める
- 高齢化社会における介護予防のキーポイント
FUS:定義 |
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BMI < 18.5 ( 特にBMI < 17でリスクが高い ) |
筋肉量の減少 ( サルコペニア ) |
栄養摂取不足 ( エネルギー・タンパク質不足 ) |
免疫力・体力・回復力の低下 |
社会的孤立や心理的ストレス |
FUS:意義 |
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フレイル ( 虚弱 ) の前段階 転倒・骨折・感染症・うつ・死亡リスクを高める |
高齢化社会における介護予防のキーポイント |
【症状と診断】
▶ 主な症状
- 体重減少 ( 不随意に3kg以上/半年 )
- 倦怠感・疲れやすさ
- 筋力低下 ( 歩行速度の低下・握力低下 )
- 食欲不振
- 月経異常 ( 若年女性では無月経も )
- 便秘・冷え性・脱毛
- 皮膚の乾燥・創傷治癒遅延・貧血
主な症状 |
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体重減少 ( 不随意に3kg以上/半年 ) |
倦怠感・疲れやすさ |
筋力低下 ( 歩行速度の低下・握力低下 ) |
食欲不振 |
月経異常 ( 若年女性では無月経も ) |
便秘・冷え性・脱毛 |
皮膚の乾燥・創傷治癒遅延・貧血 |
▶ 診断法 ( 西洋医学 )
- 身体測定:BMI、体脂肪率、筋肉量 ( InBody等 )
- 血液検査:
- Alb ( アルブミン ) 低下
- プレアルブミン、トランスフェリン
- ビタミン・ミネラル不足 ( 特にFe、亜鉛、ビタミンB群 )
- CRP ( 慢性炎症の評価 )
- 筋力・身体機能評価:
- 握力 ( <18kgで低下 )
- 歩行速度 ( <1.0m/sで要注意 )
- SPPB ( Short Physical Performance Battery )
診断法 ( 西洋医学 ) | |
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身体測定 | BMI、体脂肪率、筋肉量 ( InBody等 ) |
血液検査 | Alb ( アルブミン ) 低下 プレアルブミン、トランスフェリン ビタミン・ミネラル不足 ( 特にFe、亜鉛、ビタミンB群 ) CRP ( 慢性炎症の評価 ) |
筋力・身体機能評価 | 握力 ( <18kgで低下 ) 歩行速度 ( <1.0m/sで要注意 ) SPPB ( Short Physical Performance Battery ) |
【鍼灸医学的解釈と対応】
▶ 東洋医学的病証
- 脾虚 ( 消化吸収力の低下 )
- 腎虚 ( 生命力の低下 )
- 気虚・血虚 ( 疲れやすい、顔色悪い、冷え )
東洋医学的病証 |
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脾虚 ( 消化吸収力の低下 ) |
腎虚 ( 生命力の低下 ) |
気虚・血虚 ( 疲れやすい、顔色悪い、冷え ) |
▶ よく使う経穴
- 中脘、足三里 ( 消化吸収の改善 )
- 脾兪、胃兪 ( 消化機能強化 )
- 腎兪、関元 ( 精力と代謝アップ )
- 太渓、三陰交 ( 腎気・血の巡り )
よく使う経穴 |
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中脘、足三里 ( 消化吸収の改善 ) |
脾兪、胃兪 ( 消化機能強化 ) |
腎兪、関元 ( 精力と代謝アップ ) |
太渓、三陰交 ( 腎気・血の巡り ) |
▶ 鍼灸の意義
- 自律神経の調整 ( 副交感神経優位に )
- 胃腸機能の活性化 ( 消化酵素・蠕動運動の促進 )
- 冷えや虚弱へのアプローチ
- 精神的安定 ( うつや不安への効果 )
鍼灸の意義 |
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自律神経の調整 ( 副交感神経優位に ) |
胃腸機能の活性化 ( 消化酵素・蠕動運動の促進 ) |
冷えや虚弱へのアプローチ |
精神的安定 ( うつや不安への効果 ) |
東洋医学・鍼灸治療の現場からひと言
今回の「健康リスクを高める女性の低体重・低栄養症候群 ( FUS ) <西洋医学と鍼灸医学から詳しく解説>」は、いかがでしたか?
当院にも、ダイエットや痩せたいという相談をよく受けます。
その反対に、太りたい方も多くいらっしゃいます。
BMIなどの標準的な基準も大切なのですが【あなたにとって適正な体重や体型】が重要です。
しかし、近年は、痩せている方が魅力的と捉える傾向があり、いき過ぎたダイエットは、体に悪影響を与えます。
あなたにとっての適正な体重や体型を、もう一度見直してみてはいかがでしょうか?
最後に
お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。
