菊池病に対する体質別鍼灸アプローチ

Sponsored Link
では、鍼灸医学的に深堀していきましょう。
東洋医学の体質分類に基づいた「菊池病」に対する体質別鍼灸アプローチをみていきます。
菊池病は、「瘰癧 ( るいれき ) 」や「癰腫 ( ようしゅ ) 」として理解され、気血の滞りや熱毒、湿痰などが絡むと東洋医学では捉えられます。
Sponsored Link
Contents
① 気滞体質 ( ストレス型 )
- 特徴:イライラしやすい、ため息が多い、便秘や肩こり、口苦
- 菊池病との関連:ストレスで免疫調整が乱れ、気の巡りが滞る → リンパ節腫脹に発展
- 鍼灸処方:
- 太衝 ( たいしょう )
- 内関 ( ないかん )
- 合谷 ( ごうこく )
- 肝兪 ( かんゆ )
- 膻中 ( だんちゅう )
- 目標:疏肝理気 ( 肝の気の巡りを整える )
② 気虚体質 ( エネルギー不足型 )
- 特徴:疲れやすい、声が小さい、風邪を引きやすい、汗をかきやすい
- 菊池病との関連:免疫力低下 → ウイルス反応後の免疫過剰反応が起きやすい
- 鍼灸処方:
- 気海 ( きかい )
- 足三里 ( あしさんり )
- 脾兪 ( ひゆ )
- 中脘 ( ちゅうかん )
- 大椎 ( だいつい )
- 目標:補気健脾 ( 気を補い、脾胃を整える )
③ 血虚体質 ( 血の不足型 )
- 特徴:肌が乾燥、目がかすむ、不眠、月経不順、精神的に不安定
- 菊池病との関連:血虚による免疫反応の過敏化やリンパのうっ滞
- 鍼灸処方:
- 三陰交 ( さんいんこう )
- 太渓 ( たいけい )
- 血海 ( けっかい )
- 肝兪 ( かんゆ )
- 心兪 ( しんゆ )
- 目標:養血安神 ( 血を補い、精神を安定させる )
④ 痰湿体質 ( むくみ・湿気型 )
- 特徴:体が重い、痰が多い、むくみやすい、湿気に弱い
- 菊池病との関連:痰湿の停滞がリンパ節の機能を妨げ、腫脹を助長
- 鍼灸処方:
- 陰陵泉 ( いんりょうせん )
- 豊隆 ( ほうりゅう )
- 中脘 ( ちゅうかん )
- 脾兪 ( ひゆ )
- 三焦兪 ( さんしょうゆ )
- 目標:化痰利湿 ( 余分な湿や痰を除く )
⑤ 陰虚体質 ( 体液不足型 )
- 特徴:寝汗、口渇、手足のほてり、乾燥しやすい、虚熱感
- 菊池病との関連:陰虚により虚熱が生じ、炎症を悪化させる傾向
- 鍼灸処方:
- 太渓 ( たいけい )
- 照海 ( しょうかい )
- 陰谷 ( いんこく )
- 肺兪 ( はいゆ )
- 腎兪 ( じんゆ )
- 目標:滋陰降火 ( 陰を補って熱を下げる )
⑥ 瘀血体質 ( 血の巡りが悪い型 )
- 特徴:刺すような痛み、月経痛、あざができやすい、舌に瘀点
- 菊池病との関連:リンパ節内の血流停滞が炎症を慢性化させやすい
- 鍼灸処方:
- 血海 ( けっかい )
- 三陰交 ( さんいんこう )
- 大椎 ( だいつい )
- 外関 ( がいかん )
- 膈兪 ( かくゆ )
- 目標:活血化瘀 ( 血の流れを良くする )
まとめ
体質 | 改善のキーワード | 食養生の例 |
---|---|---|
気滞 | ストレス緩和 | 柑橘類、香味野菜、ミント茶 |
気虚 | 補気・胃腸の強化 | 山芋、はちみつ、黒米 |
血虚 | 養血・精神安定 | レバー、人参、黒ごま、ナツメ |
痰湿 | 湿除去・代謝改善 | 緑豆、冬瓜、ハトムギ茶 |
陰虚 | 潤い補給・熱を冷ます | 梨、百合根、クコの実 |
瘀血 | 血行促進 | 玉ねぎ、黒酢、紅花茶 |
最後に
お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。

この記事のタイトルとURLをコピーする
Sponsored Link
Sponsored Link