百日咳が大流行中<百日咳の症状や治療法・鍼灸治療的アプローチについて解説>

なかなか治らない咳……、それは百日咳かも。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/infection/dashboard/hyakunichizeki.html
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/pertussis/pertussis
お子様に多く、けいれん性の咳発作がみられる場合があり、肺炎や脳症などを合併することもありますので、注意が必要な病気です。
百日咳が3月24日~30日の1週間で、報告が過去最多になったことが分かりました。
そこで、百日咳の症状や治療法・鍼灸治療的アプローチを詳しく解説していきます。
Contents
百日咳の症状は?
時期別に典型的な3段階を呈する
期間 | 期間 | 主な症状 |
---|---|---|
カタル期 | 1〜2週 | 風邪様症状 ( 軽度咳嗽、鼻汁 ) ※最も感染力強い時期 |
痙咳期 | 2〜6週 | 発作的な咳嗽 ( スタッカート状 ) +吸気性笛声 ( whoop ) +嘔吐 |
回復期 | 数週〜数ヶ月 |
鑑別診断法
百日咳は、百日咳菌による呼吸器感染症です。
咳を主訴とする多くの疾患と鑑別が必要です。
症状で見分けるポイント
疾患 | 鑑別ポイント |
---|---|
RSウイルス感染症 | 乳幼児中心、咳と喘鳴が強い、発熱あり |
マイコプラズマ肺炎 | 学童〜若年成人、乾性咳嗽、胸部X線で肺炎像 |
咳喘息 | 喘鳴を伴う、夜間〜早朝に咳が強くなる |
結核 | 慢性咳、発熱、体重減少、結核接触歴 |
GERD ( 胃食道逆流 ) | 食後や横になると咳、逆流症状を伴う |
どんな検査をするの?
- 遺伝子検査 ( LAMP法やPCR法 ) :鼻腔粘膜のぬぐい液で検査でき、簡便・迅速な診断が可能
- 培養法:特異性が高いが、ワクチン接種者や成人では菌の分離が難しい
- 血液検査:抗百日咳毒素抗体 ( 抗PT IgG ) を測定し、急性期と回復期のペア血清で診断する
- 白血球数 ( リンパ球 ) 増加:特に乳児では著明なリンパ球増多が見られる
百日咳の感染経路と潜伏期間は?
- 感染経路:飛沫感染 ( 家庭内感染が多い )
- 潜伏期間:7〜10日 ( 最大21日 )
- 感染力:非常に強く、特にカタル期に高い
- 季節性:春〜初夏にやや多い
- ワクチン接種:DPT ( ジフテリア・百日咳・破傷風 ) により大幅に減少しているが、成人の免疫減衰により再流行傾向
百日咳が増加している背景
百日咳は、生後3ヶ月以降から摂取を開始する三種混合ワクチン ( 百日咳、ジフテリア、破傷風の病気を予防するワクチン ) や5種混合ワクチン ( 百日咳、破傷風、ジフテリア、ポリオ、ヒブの病気を予防するワクチン ) を摂取していれば、一生追加摂取が必要ないと考えれていたのですが、その効果が4~12年で低下します。
そのために、百日咳菌に感染する可能性があります。
特に近年では、乳幼児以外にも高齢者なども、長続きしている咳には注意が必要です。
東洋医学的・鍼灸治療からみて解釈
東洋医学・鍼灸医学は、西洋医学とはまったく違った理論体系で成り立っています。
病名診断ではなく、患者さまの身体の病態を重要視し、症 ( 病症 ) と呼びます。
東洋医学的・鍼灸治療の現場からひと言
今回の「百日咳が大流行中<百日咳の症状や治療法・鍼灸治療的アプローチについて解説>」は、いかがだったでしょうか?
記事にもありますが、百日咳は、ワクチンで撲滅に近い状態になっていました。
それが、近年では、成人でも増加傾向にあります。
しかし、身体が整っていれば、百日咳をはじめとする感染症に罹りにくいと考えています。
しっかり、身体を整えていきましょう。
追記記事も掲載していますので、ぜひご一読ください。
最後に
お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。
