<超加工食品 ( NOVA4 )>避けたいNOVA4食品:人工的加工方法の代表例と実際の食品

- 腸内細菌叢の乱れ ( ディスバイオーシス ) → Firmicutes / Bacteroidetes比の異常化
- インスリン感受性の低下: 甘味受容体 ( T1R2/T1R3 ) を介したGLP-1分泌の異常
- 膵β細胞の過剰刺激による疲弊
避けたいNOVA4食品について、いくつか補足をしていきたいと思います。
Contents
① 乳化剤の使用
◼︎目的
水と油を混ぜてなめらかにする ( 口当たり・食感向上 )
◼︎使用例
- マヨネーズ
- カスタードクリーム
- コンビニスイーツ
- カップスープ
◼︎代表的な添加物
- レシチン ( 大豆・卵由来 )
- ポリグリセリン脂肪酸エステル
- カラギーナン
◼︎生理学的な影響
- 腸内バリア機能の破壊:乳化剤が粘膜層を剥離→タイトジャンクション破壊 ( occludin、claudinの発現↓ )
- 炎症性サイトカイン上昇:腸内LPS ( リポ多糖 ) 漏出→TLR4経由でNF-κB活性化→TNF-α、IL-6上昇
- 結果として:慢性炎症、肥満、2型糖尿病リスク増加
乳化剤の使用 | |
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目的 | 水と油を混ぜてなめらかにする ( 口当たり・食感向上 ) |
使用例 | マヨネーズ カスタードクリーム コンビニスイーツ カップスープ |
代表的な添加物 | レシチン ( 大豆・卵由来 ) ポリグリセリン脂肪酸エステル カラギーナン |
生理学的な影響 | <腸内バリア機能の破壊> 乳化剤が粘膜層を剥離→タイトジャンクション破壊 ( occludin、claudinの発現↓ )。 <炎症性サイトカイン上昇> 腸内LPS ( リポ多糖 ) 漏出→TLR4経由でNF-κB活性化→TNF-α、IL-6上昇。 <結果として> 慢性炎症、肥満、2型糖尿病リスク増加。 |
② 人工甘味料の添加
◼︎目的
カロリーを抑えつつ甘さを出す
◼︎使用例
- ダイエットコーラ
- 低糖質スイーツ
- ガム、ゼリー、プロテインバー
◼︎代表的な甘味料
- アスパルテーム
- スクラロース
- アセスルファムK
◼︎生理学的な影響
- 腸内細菌叢の乱れ ( ディスバイオーシス ) → Firmicutes / Bacteroidetes比の異常化
- インスリン感受性の低下:甘味受容体 ( T1R2/T1R3 ) を介したGLP-1分泌の異常
- 膵β細胞の過剰刺激による疲弊
人工甘味料の添加 | |
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目的 | カロリーを抑えつつ甘さを出す |
使用例 | ダイエットコーラ 低糖質スイーツ ガム、ゼリー、プロテインバー |
代表的な添加物 | アスパルテーム スクラロース アセスルファムK |
生理学的な影響 | <腸内細菌叢の乱れ ( ディスバイオーシス )> → Firmicutes / Bacteroidetes比の異常化。 <インスリン感受性の低下> 甘味受容体 ( T1R2/T1R3 ) を介したGLP-1分泌の異常。 <膵β細胞の過剰刺激による疲弊> |
③ 膨張剤・発泡剤の使用
◼︎目的
ふんわりした食感、泡立ちをよくするため
◼︎使用例
- 菓子パン、ホットケーキミックス
- ビスケット
- 一部のスナック菓子
◼︎代表的な添加物
- ベーキングパウダー ( 炭酸水素Na+リン酸塩 )
- 炭酸カルシウム
◼︎生理学的な影響
- 過剰なリン摂取によるカルシウム代謝異常: → 骨吸収↑、副甲状腺ホルモン ( PTH ) 分泌↑
- 骨粗鬆症・動脈硬化のリスクにつながる可能性
膨張剤・発泡剤の使用 | |
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目的 | ふんわりした食感、泡立ちをよくするため |
使用例 | 菓子パン、ホットケーキミックス ビスケット 一部のスナック菓子 |
代表的な添加物 | ベーキングパウダー ( 炭酸水素Na+リン酸塩 ) 炭酸カルシウム |
生理学的な影響 | <過剰なリン摂取によるカルシウム代謝異常> → 骨吸収↑、副甲状腺ホルモン ( PTH ) 分泌↑。 <骨粗鬆症・動脈硬化のリスクにつながる可能性> |
④ 香料・着色料・増粘剤の添加
◼︎目的
見た目や風味をリアルに再現、保存性や均一性向上
◼︎使用例
- ポテトチップス ( チーズ味、のり塩味 )
- ソーダ味飲料
- お菓子 ( グミ、ラムネ )
- 加工チーズ
◼︎代表的な添加物
- 人工香料 ( バニリン、エチルマルトール )
- 着色料 ( タール系色素:赤102、青1号 )
- 増粘剤 ( CMC、キサンタンガム )
◼︎生理学的な影響
- 神経伝達物質の異常:一部の香料や着色料はドーパミン、GABA、セロトニンの合成に影響
- **子どもの多動傾向や集中力低下 ( ADHD様 ) **との関連も研究中
- 腸脳相関の悪化 → 脳腸軸のバランス崩壊
香料・着色料・増粘剤の添加 | |
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目的 | 見た目や風味をリアルに再現、保存性や均一性向上 |
使用例 | ポテトチップス ( チーズ味、のり塩味 ) ソーダ味飲料 お菓子 ( グミ、ラムネ ) 加工チーズ |
代表的な添加物 | 人工香料 ( バニリン、エチルマルトール ) 着色料 ( タール系色素:赤102、青1号 ) 増粘剤 ( CMC、キサンタンガム ) |
生理学的な影響 | <神経伝達物質の異常> 一部の香料や着色料はドーパミン、GABA、セロトニンの合成に影響。 <**子どもの多動傾向や集中力低下 ( ADHD様 ) **との関連も研究中> <腸脳相関の悪化> → 脳腸軸のバランス崩壊 |
⑤ 構造変性タンパク質・加工澱粉の利用
◼︎目的
粘り・食感・保存性の向上
◼︎使用例
- カップラーメンの麺
- ハンバーガーのパティ
- サラダチキン
- 冷凍食品
◼︎加工例
- 加工でんぷん ( ヒドロキシプロピル化、アセチル化 )
- 成型肉 ( 接着タンパク使用 )
◼︎生理学的な影響
- AGEs ( 終末糖化産物 ) の産生: 高温加工で糖とアミノ酸が反応 → RAGE受容体を介した炎症性シグナル増加
- タンパク質の立体構造変化により抗原性↑ → 食物アレルギーの誘発因子にもなりうる
構造変性タンパク質・加工澱粉の利用 | |
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目的 | 粘り・食感・保存性の向上 |
使用例 | カップラーメンの麺 ハンバーガーのパティ サラダチキン 冷凍食品 |
代表的な添加物 | 加工でんぷん ( ヒドロキシプロピル化、アセチル化 ) 成型肉 ( 接着タンパク使用 ) |
生理学的な影響 | <AGEs ( 終末糖化産物 ) の産生> 高温加工で糖とアミノ酸が反応 → RAGE受容体を介した炎症性シグナル増加。 <タンパク質の立体構造変化により抗原性↑> → 食物アレルギーの誘発因子にもなりうる。 |
【まとめ表】超加工技術とその影響
加工法 | 代表食品 | 添加物例 | 分子的影響 |
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乳化剤 | マヨネーズ、ケーキ | レシチン、カラギーナン | 腸管バリア破壊、炎症↑ |
人工甘味料 | ダイエット飲料 | アスパルテーム | 腸内細菌異常、耐糖能↓ |
発泡剤 | 菓子パン、ホットケーキ | リン酸塩 | 骨代謝異常、動脈硬化 |
香料・着色料 | スナック、清涼飲料水 | 赤102、香料 | 神経伝達異常、脳腸軸破綻 |
加工澱粉 | インスタント麺、成型肉 | 加工でんぷん、接着剤 | AGEs生成、慢性炎症誘発 |
補足:鍼灸医学・東洋医学的な捉え方
- これらの加工食品は「五味過多 ( 特に甘・鹹)」+「性質の偏り ( 熱・燥・湿 ) 」に分類され →「脾虚」「湿熱」「瘀血」「心神不安」の源と考えられます。 → 鍼灸では、脾胃・肝・腎の調整と、「清熱化湿」や「補気健脾」などの治療が基本。
補足:鍼灸医学・東洋医学的な捉え方 |
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これらの加工食品は「五味過多 ( 特に甘・鹹)」+「性質の偏り ( 熱・燥・湿 ) 」に分類される。 ↓ 「脾虚」「湿熱」「瘀血」「心神不安」の源と考えられる。 ↓ 鍼灸では、脾胃・肝・腎の調整と、「清熱化湿」や「補気健脾」などの治療が基本。 |
最後に
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