1. TOP
  2. ライフスタイルと健康
  3. 心房細動と診断されたら<知ってほしい症状・治療法や予後・予防法・そして鍼灸治療の現場から大切と思うこと>

心房細動と診断されたら<知ってほしい症状・治療法や予後・予防法・そして鍼灸治療の現場から大切と思うこと>

ライフスタイルと健康 特集と東洋医学 特集と症状・病気
この記事は約 5 分で読めます。
Sponsored Link

心房細動とは ( 定義・概要 )

心房細動は、心房 ( 心臓の上の部屋 ) 非常に速く・不規則に震える不整脈です。

心臓の正常な電気刺激が乱れて、効率的な拍動ができなくなる状態です。

心房細動の主な症状

主症状補足
動悸突然の心拍数上昇、バラバラのリズム
めまい・ふらつき脳血流が低下
疲労感・息切れ心拍出量の低下
胸部不快感胸が重い、痛む感じ
無症状のこともある健康診断で初めて見つかることも多い

西洋医学的解釈と治療法

◼️原因と機序

因子分子生物学的メカニズム
高血圧・心不全心房の線維化、拡張による電気信号の乱れ
加齢Ca2+チャネルの感受性低下、酸化ストレス上昇
甲状腺機能亢進β受容体活性↑ → 自律神経の異常興奮
遺伝素因イオンチャネル ( SCN5A, KCNQ1など ) 変異

◼️治療法

治療薬種類例
抗不整脈薬
( リズムコントロール )
アミオダロン、フレカイニドなど
心拍数制御薬
( レートコントロール )
β遮断薬 ( メトプロロール )
Ca拮抗薬 ( ジルチアゼム ) など
抗凝固療法
( 脳梗塞予防 )
ワルファリン
DOAC ( エリキュースなど )
カテーテルアブレーション肺静脈の異常伝導を焼灼し、異常リズムを断つ治療
  • 抗不整脈薬 ( リズムコントロール ) 例:アミオダロン、フレカイニド
  • 心拍数制御薬 ( レートコントロール ) 例:β遮断薬 ( メトプロロール ) 、Ca拮抗薬 ( ジルチアゼム )
  • 抗凝固療法 ( 脳梗塞予防 ) 例:ワルファリン、DOAC ( エリキュースなど )
  • カテーテルアブレーション  肺静脈の異常伝導を焼灼し、異常リズムを断つ治療。

栄養学的解釈と対策

◼️栄養の関与 ( 分子レベル )

栄養素関与メカニズム
マグネシウムCa2+チャネル調整 → 心筋安定化
カリウム静止膜電位の安定化、QT延長の予防
オメガ3脂肪酸炎症性サイトカイン ( IL-6、TNF-α ) 抑制
抗酸化物質 ( ビタミンE/C ) 酸化ストレスによる電気リモデリング抑制

◼️控えるべき食品

控えるべき食品
カフェイン過剰 ( 交感神経刺激 )
アルコール ( 特に「ホリデーハート症候群」 )
高脂肪・高糖質食 ( 炎症・電解質バランス乱れ )
  • カフェイン過剰 ( 交感神経刺激 )
  • アルコール ( 特に「ホリデーハート症候群」 )
  • 高脂肪・高糖質食 ( 炎症・電解質バランス乱れ )

心房細動の予後と予防法

◼️予後

  • 心不全脳梗塞のリスクあり
  • 抗凝固療法と脈拍管理で長期的に安定する可能性あり

◼️予防法

アプローチ方法
生活習慣管理禁煙、節酒、定期的な運動 ( 有酸素系 )
食事療法マグネシウム・カリウム・抗酸化物質を多く含む
自律神経ケア呼吸法、瞑想、鍼灸
定期検診心電図チェック、バイタル管理

鍼灸医学的解釈と対応

◼️東洋医学的解釈

東洋医学名病因病理
心悸 ( しんき ) 心気虚・心血虚・痰湿・肝気鬱結
驚悸 ( きょうき ) 急な驚きや情緒変化による気血の乱れ

◼️主な弁証と治療穴

証型治療方針主なツボ
心気虚補心健脾神門、心兪、脾兪
心血虚補血養心三陰交、血海
痰湿困心化痰通絡中脘、豊隆、膻中
肝気鬱結疏肝理気太衝、肝兪、内関

◼️鍼灸の目的

鍼灸の目的
自律神経の調整 ( 迷走神経優位に )
気血循環の改善
精神安定 ( 情志ストレスの緩和 )
  • 自律神経の調整 ( 迷走神経優位に )
  • 気血循環の改善
  • 精神安定 ( 情志ストレスの緩和 )

東洋医学・鍼灸治療の現場からひと言

心房細動の患者さまだけでなく、西洋医学だけでは心配な病気はたくさんあります。

また、西洋医学が得意とする疾患もたくさんありますが、それでも100%保証できる病気だけではありません。

そんな時に、セカンドオピニオン的に鍼灸治療を併用することで、成績を上げる可能性があると考えています。

くれぐれも鍼灸治療で治る!や、これで治る!的な無資格者もいらっしゃるようですが、危険だと思います。

やはり、現代の標準的な医療を逸脱するよりも、そのサポートをすることで、可能性が拡がると考えています。

病気の患者さまに言うのも変ですが、健康な身体、整った身体と乱れた身体ではどちらが治りやすいでしょうか?

また整った身体と乱れた身体では、どちらが薬の効きがよいでしょうか?

もちろん、身体を整えるために、食事や運動などの生活習慣も整えることが大切ですが、その中に鍼灸治療で身体を整えるということが、もっともっと認知されると成績が上がるように思いますし、鍼灸治療の現場から痛感することです。

最後に

お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。

この記事のタイトルとURLをコピーする
Sponsored Link

\ SNSでシェアしよう! /

元気の羅針盤の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

元気の羅針盤の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!
Sponsored Link

フォトライター紹介 フォトライター一覧

金井 進

金井 進

元気の羅針盤編集長。
ホリス治療院院長、はり師、灸師 ( 国家資格 )。

1994年よりホリス治療院開業。
鍼灸、カイロプラクティック、フィジカルセラピーを融合した独自の治療体系で日夜、患者さんと向き合っています。

30年以上にわたる鍼灸臨床のなかで培った知識と経験をもとに、あなたの困った問題を解決できるような確かな情報をお届けしたいと思っています。

あなたの喜びの声を聞くことほど、私達の仕事に「情熱」と「やりがい」を与えてくれるものはありません。
いいこと・悪いこと、どんなことでも結構です。
是非、あなたの声をお聞かせ下さい。

この人が書いた記事  記事一覧

  • 昆布や海苔の食べ過ぎは危険?<甲状腺への影響と適量の目安を専門的に解説>

  • 【質問】 五月病って何?本当の原因とは?<7つの体質から読み解く心と体のケア>

  • 【五月病】鍼灸医学的:体質分類とセルフチェック

  • 心房細動と診断されたら<知ってほしい症状・治療法や予後・予防法・そして鍼灸治療の現場から大切と思うこと>

関連記事

  • 健康リスクを高める女性の低体重・低栄養症候群 ( FUS ) <西洋医学と鍼灸医学から詳しく解説>

  • 脊髄梗塞の原因である大動脈解離 ( だいどうみゃくかいり ) とは

  • 十二指腸癌<症状・診断・転移・治療法・術後ケアと癌が成長する仕組み>

  • 日本の麻文化と医療大麻について

  • あなたの心を開放して一気に開花する方法とは?

  • 鍼灸師が教えるスキンケア