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[視力] 視力が悪くなる原因

 2025/02/15 症状・病気
この記事は約 4 分で読めます。

視力が悪くなる要因について、具体的に説明します。

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1. 近視 ( Myopia )

機序 ( 生理学的・解剖学的 )

  • 眼球の長軸の延長:近視は、眼球が前後に長すぎることによって引き起こされます。この状態では、遠くの物からの光が網膜の手前で焦点を結び、像がぼやけます。
  • 角膜と水晶体の屈折力の強さ:屈折力が強すぎるため、光が網膜に到達する前に焦点が結ばれます。
近視:例題
子供が教室の黒板を見るのに苦労している場合、近視である可能性があります。
これは、長時間の近距離作業 ( 例えば読書やスマホの使用 ) が眼球の前後軸を延長させ、遠くを見る能力が低下するからです。

2. 遠視 ( Hyperopia )

機序 ( 生理学的・解剖学的 )

  • 眼球の短軸の短縮:遠視は、眼球が前後に短すぎることによって引き起こされます。この状態では、近くの物からの光が網膜の後ろで焦点を結び、像がぼやけます。
  • 角膜と水晶体の屈折力の不足:屈折力が弱すぎるため、光が網膜に到達する前に正確に屈折しません。
遠視:例題
子供が教科書を読むのに苦労している場合、遠視である可能性があります。
これは、近くの物を見るときに眼球が短すぎるため、近距離の焦点を正確に合わせることができないからです。

3. 乱視 ( Astigmatism )

機序 ( 生理学的・解剖学的 )

  • 角膜や水晶体の不規則な形状:乱視は、角膜や水晶体が完全な球形でないために引き起こされます。このため、光が網膜上で複数の焦点を結び、像が歪んで見えます。
乱視:例題
夜間の運転中に、街灯や車のヘッドライトがにじんで見える場合、乱視の可能性があります。
これは、角膜や水晶体の不規則な形状が光を不均一に屈折させ、視界に歪みを生じさせるためです。

4. 老眼 ( Presbyopia )

加齢による変化。

機序 ( 生理学的・解剖学的 )

  • 水晶体の硬化:年齢とともに、水晶体が弾力性を失い、硬化します。このため、近くの物に焦点を合わせる能力が低下します。
  • 毛様体筋の劣化:水晶体の形状を変えて焦点を調整する毛様体筋が劣化し、調節力が低下します。
老眼:例題
40歳を過ぎると、新聞やスマホの画面が見えにくくなり、腕を伸ばして読むようになることがあります。
これは、老眼の典型的な症状で、水晶体の硬化と毛様体筋の劣化が原因です。

5. 眼疾患

白内障 ( Cataract )

機序 ( 生理学的・解剖学的 )

  • 水晶体の濁り:白内障は、水晶体が濁ることで、光が正しく通過できず、視界がぼやけます。
白内障:例題
高齢者が、視界の霞みやぼやけを訴える場合、白内障の可能性があります。
これは水晶体のタンパク質が変性し、光の透過を妨げるためです。

白内障について詳しく解説しています。

よければご覧ください。

緑内障 ( Glaucoma )

機序 ( 生理学的・解剖学的 )

  • 眼圧の上昇:緑内障は、眼圧が上昇し、視神経が圧迫されることで引き起こされます。これにより、視神経が損傷し、視野が狭くなります。
緑内障:例題
視野の欠損やトンネル視野が現れた場合、緑内障の可能性があります。
これは、眼圧が上昇し、視神経が損傷するためです。

黄斑変性症 ( Macular Degeneration )

機序 ( 生理学的・解剖学的 )

  • 黄斑の劣化:黄斑変性症は、網膜の中心部分である黄斑が劣化することで、中心視力が低下します。
黄斑変性症:例題
視界の中心がぼやけたり、歪んで見えたりする場合、黄斑変性症の可能性があります。
これは、黄斑が劣化し、中心視力が損なわれるためです。

眼精疲労 ( Asthenopia )

機序 ( 生理学的・解剖学的 )

  • 過剰な近距離作業:長時間、パソコンやスマホを見続けることで、毛様体筋が過度に緊張し、眼精疲労が蓄積します。
  • 不適切な照明:暗い場所や明るすぎる場所での作業は、目に余計な負担をかけます。
眼精疲労:例題
一日中パソコン作業をしていると、目が乾燥し、痛みやぼやけが生じることがあります。
これは、目の筋肉が過度に緊張し、疲労が蓄積するためです。

最後に

お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。

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金井 進

金井 進

元気の羅針盤編集長。
ホリス治療院院長、はり師、灸師 ( 国家資格 )。

1994年よりホリス治療院開業。
鍼灸、カイロプラクティック、フィジカルセラピーを融合した独自の治療体系で日夜、患者さんと向き合っています。

30年以上にわたる鍼灸臨床のなかで培った知識と経験をもとに、あなたの困った問題を解決できるような確かな情報をお届けしたいと思っています。

あなたの喜びの声を聞くことほど、私達の仕事に「情熱」と「やりがい」を与えてくれるものはありません。
いいこと・悪いこと、どんなことでも結構です。
是非、あなたの声をお聞かせ下さい。

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