【質問】ヒートショックってなに?


Contents
患者さまからの質問
「ヒートショック」という言葉、最近よく目にします。
どういうものですか?
何がどう人体に影響を与える?
ヒートショックになるとどうなる?
冬に多いのはなぜ?
ならないための予防策は?
なった時はどうしたらいい?
ヒートショックとは
ヒートショックとは、急激な温度変化が体に与えるストレス反応のことです。
特に、寒い場所から急に暖かい場所に移動したり、その逆の場合に発生しやすく、心血管系に大きな負担をかけます。
ヒートショックのメカニズム
①温度変化による自律神経の反応
急激な温度変化は、交感神経系を過剰に活性化させます。
交感神経は血管の収縮や心拍数の増加を引き起こすため、血圧が急上昇または急降下します。
①温度変化による自律神経の反応 |
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急激な温度変化は、交感神経系を過剰に活性化させる。 |
交感神経は血管の収縮や心拍数の増加を引き起こすため、血圧が急上昇または急降下する。 |
②血管収縮と拡張のメカニズム
寒冷刺激:皮膚の温度受容体 ( TRPチャネル、特にTRPM8 ) が寒さを感知すると、血管収縮を誘発するノルアドレナリンの分泌が増加します。
急な温暖刺激:温かい場所へ移動すると、TRPV1チャネルが活性化し、血管が急速に拡張。これにより血圧が急降下し、脳への血流が一時的に不足することがあります
②血管収縮と拡張のメカニズム | |
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寒冷刺激 | 皮膚の温度受容体 ( TRPチャネル、特にTRPM8 ) が寒さを感知すると、血管収縮を誘発するノルアドレナリンの分泌が増加する。 |
急な温暖刺激 | 温かい場所へ移動すると、TRPV1チャネルが活性化し、血管が急速に拡張。これにより血圧が急降下し、脳への血流が一時的に不足することがある。 |
③ホルモンの関与温度変化
③ホルモンの関与温度変化 |
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ホルモンの関与温度変化は、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールといったストレスホルモンの分泌を促進し、心拍数や血圧に影響を与える。 |
ホルモンの関与温度変化は、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールといったストレスホルモンの分泌を促進し、心拍数や血圧に影響を与えます。
ヒートショックになるとどうなる?
症状 | 立ちくらみ、めまい、失神、動悸、吐き気、意識障害 |
重篤なケース | 脳卒中、心筋梗塞、不整脈、心停止 |
- 症状:立ちくらみ、めまい、失神、動悸、吐き気、意識障害
- 重篤なケース:脳卒中、心筋梗塞、不整脈、心停止
特に高齢者や心血管疾患を持つ人は、血圧調整機能が低下しているため危険です。
冬に多いのはなぜ?
室内外の温度差 | 冬は暖房で室内が暖かく、外気は寒いため急激な温度差が生じる。 |
浴室・トイレの温度差 | 家の中でも暖房が効いているリビングと、冷えた浴室やトイレの温度差が大きいことが影響する。 |
- 室内外の温度差:冬は暖房で室内が暖かく、外気は寒いため急激な温度差が生じます。
- 浴室・トイレの温度差:家の中でも暖房が効いているリビングと、冷えた浴室やトイレの温度差が大きいことが影響します。
ならないための予防策
室温の管理 | トイレや浴室も暖房で温める。 入浴前に浴室を暖め、シャワーで壁や床を温める。 |
入浴の工夫 | お湯の温度は40℃以下、長湯は避ける。 入浴前後に水分補給を行う。 |
起立性低血圧への対策 | 立ち上がる際はゆっくりと。 高齢者や心疾患のある人は、誰かと一緒に行動する。 |
- 室温の管理
- トイレや浴室も暖房で温める。
- 入浴前に浴室を暖め、シャワーで壁や床を温める。
- 入浴の工夫
- お湯の温度は40℃以下、長湯は避ける。
- 入浴前後に水分補給を行う。
- 起立性低血圧への対策
- 立ち上がる際はゆっくりと。
- 高齢者や心疾患のある人は、誰かと一緒に行動する。
ヒートショックになった時の対応
軽度の場合 | 横になり、足を少し高くして安静にする。 温かい飲み物で体を温める。 |
重篤な場合 ( 意識消失、呼吸困難 ) | 救急車を呼ぶ ( 119 ) 。 心肺停止の場合は心肺蘇生法 ( CPR ) を開始する。 |
- 軽度の場合:横になり、足を少し高くして安静にする。温かい飲み物で体を温める。
- 重篤な場合 ( 意識消失、呼吸困難 )
- 救急車を呼ぶ ( 119 ) 。
- 心肺停止の場合は心肺蘇生法 ( CPR ) を開始する。
ヒートショックのメリットとデメリット
メリット
適度な温冷刺激 | 適度な温冷刺激は血管の柔軟性を高め、血流改善効果をもたらす。 |
ヒートショックプロテイン ( HSP ) の誘導 | 温熱刺激によってHSPが増加し、細胞のストレス耐性や修復機能が向上する。 |
- 適度な温冷刺激は血管の柔軟性を高め、血流改善効果をもたらす。
- ヒートショックプロテイン(HSP)の誘導
温熱刺激によってHSPが増加し、細胞のストレス耐性や修復機能が向上する。
デメリット
急激な温度変化は心血管系への過剰な負荷となり、特に高齢者や基礎疾患のある人では命に関わるリスクを伴う。 |
- 急激な温度変化は心血管系への過剰な負荷となり、特に高齢者や基礎疾患のある人では命に関わるリスクを伴います。
東洋医学・鍼灸治療からひと言
ヒートショックは一歩間違えると命に関わる危険な現象ですが、適切な知識と対策で予防できます。
特に、ヒートショックのメカニズムの項目で記しましたように、自律神経を整え、血流改善、そしてホルモン調整は、不意な事故を防ぐためには、必須だと思いますし、常日頃から整えておくことが大切だと考えます。
これらは、鍼灸治療の最も得意とするところではないでしょうか。
最後に
お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。
