[筋トレとEMS] mTOR経路:筋肥大の“司令塔”

「mTOR ( mechanistic Target Of Rapamycin ) 」は、筋肉のボス的存在。
筋トレで筋繊維が損傷すると、「もっと強くしろ!」という命令が出ます。
その命令を翻訳して、筋タンパク質合成をスイッチオンするのがmTORです。
mTORが活性化する条件
- 機械的刺激 ( 負荷 ) → 重いダンベル、EMSの強い刺激でもOK
- 栄養シグナル ( 特にロイシン/BCA ) → 食後のタンパク質 ( 鶏むね肉、プロテイン )
- 成長因子 ( インスリン、IGF-1 ) → 炭水化物と一緒にタンパク質を摂るとブースト
筋肥大の分子シナリオ
- 筋肉に強い負荷 ( 例:筋トレ or EMS )
- 筋線維に小さな損傷 ( Z線の破壊 )
- 衛星細胞 ( 筋幹細胞 ) が呼び出される
- mTORがON → タンパク質合成開始
- 筋線維が太くなり「次回に備える」
つまり、**mTORは「筋肉を大きくするスイッチ」**で、EMSもこのスイッチをある程度押せる。
鍼灸医学との面白い接点
- 鍼や灸による微細な損傷・刺激も、実は局所でmTORやIGF-1のシグナルが上がる研究報告がある。
- 「気血を巡らせる」と言われるが、生理学的には**血流↑ → 栄養・酸素供給↑ → mTOR活性↑**というストーリー。
例題で理解する
例:EMS vs スクワット
- EMSで太ももを20分刺激すると、Type II線維が選択的に収縮 → mTORがそこそこ起動。
- スクワット10回 × 3セットは、Type IからIIxまで全体を刺激 → ホルモン分泌 ( 成長ホルモン、テストステロン ) が増え、mTORがさらに強くON。
結論:EMSは補助的にmTORを動かせるが、「フルオーケストラ」のような全身反応は自発トレのほうが強い。
最後に
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