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<超加工食品 ( NOVA4 )>避けたいNOVA4食品:人工的加工方法の代表例と実際の食品

 2025/08/08 食と健康
この記事は約 7 分で読めます。
  • 腸内細菌叢の乱れ ( ディスバイオーシス ) → Firmicutes / Bacteroidetes比の異常化
  • インスリン感受性の低下: 甘味受容体 ( T1R2/T1R3 ) を介したGLP-1分泌の異常
  • 膵β細胞の過剰刺激による疲弊

避けたいNOVA4食品について、いくつか補足をしていきたいと思います。

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① 乳化剤の使用

◼︎目的

水と油を混ぜてなめらかにする ( 口当たり・食感向上 )

◼︎使用例

  • マヨネーズ
  • カスタードクリーム
  • コンビニスイーツ
  • カップスープ

◼︎代表的な添加物

  • レシチン ( 大豆・卵由来 )
  • ポリグリセリン脂肪酸エステル
  • カラギーナン

◼︎生理学的な影響

  • 腸内バリア機能の破壊:乳化剤が粘膜層を剥離タイトジャンクション破壊 ( occludin、claudinの発現↓ )
  • 炎症性サイトカイン上昇:腸内LPS ( リポ多糖 ) 漏出→TLR4経由でNF-κB活性化→TNF-α、IL-6上昇
  • 結果として:慢性炎症、肥満、2型糖尿病リスク増加
乳化剤の使用
目的水と油を混ぜてなめらかにする ( 口当たり・食感向上 )
使用例マヨネーズ
カスタードクリーム
コンビニスイーツ
カップスープ
代表的な添加物レシチン ( 大豆・卵由来 )
ポリグリセリン脂肪酸エステル
カラギーナン
生理学的な影響<腸内バリア機能の破壊
乳化剤が粘膜層を剥離タイトジャンクション破壊 ( occludin、claudinの発現↓ )
炎症性サイトカイン上昇
腸内LPS ( リポ多糖 ) 漏出→TLR4経由でNF-κB活性化→TNF-α、IL-6上昇。
結果として
慢性炎症、肥満、2型糖尿病リスク増加。

② 人工甘味料の添加

◼︎目的

カロリーを抑えつつ甘さを出す

◼︎使用例

  • ダイエットコーラ
  • 低糖質スイーツ
  • ガム、ゼリー、プロテインバー

◼︎代表的な甘味料

  • アスパルテーム
  • スクラロース
  • アセスルファムK

◼︎生理学的な影響

  • 腸内細菌叢の乱れ ( ディスバイオーシス ) → Firmicutes / Bacteroidetes比の異常化
  • インスリン感受性の低下:甘味受容体 ( T1R2/T1R3 ) を介したGLP-1分泌の異常
  • 膵β細胞の過剰刺激による疲弊
人工甘味料の添加
目的カロリーを抑えつつ甘さを出す
使用例ダイエットコーラ
低糖質スイーツ
ガム、ゼリー、プロテインバー
代表的な添加物アスパルテーム
スクラロース
アセスルファムK
生理学的な影響腸内細菌叢の乱れ ( ディスバイオーシス )>
 → Firmicutes / Bacteroidetes比の異常化。
インスリン感受性の低下
甘味受容体 ( T1R2/T1R3 ) を介したGLP-1分泌の異常
膵β細胞の過剰刺激による疲弊>

③ 膨張剤・発泡剤の使用

◼︎目的

ふんわりした食感、泡立ちをよくするため

◼︎使用例

  • 菓子パン、ホットケーキミックス
  • ビスケット
  • 一部のスナック菓子

◼︎代表的な添加物

  • ベーキングパウダー ( 炭酸水素Na+リン酸塩 )
  • 炭酸カルシウム

◼︎生理学的な影響

  • 過剰なリン摂取によるカルシウム代謝異常: → 骨吸収↑、副甲状腺ホルモン ( PTH ) 分泌↑
  • 骨粗鬆症・動脈硬化のリスクにつながる可能性
膨張剤・発泡剤の使用
目的ふんわりした食感、泡立ちをよくするため
使用例菓子パン、ホットケーキミックス
ビスケット
一部のスナック菓子
代表的な添加物ベーキングパウダー ( 炭酸水素Na+リン酸塩 )
炭酸カルシウム
生理学的な影響<過剰なリン摂取によるカルシウム代謝異常
 → 骨吸収↑、副甲状腺ホルモン ( PTH ) 分泌↑。
骨粗鬆症・動脈硬化のリスクにつながる可能性>

④ 香料・着色料・増粘剤の添加

◼︎目的

見た目や風味をリアルに再現、保存性や均一性向上

◼︎使用例

  • ポテトチップス ( チーズ味、のり塩味 )
  • ソーダ味飲料
  • お菓子 ( グミ、ラムネ )
  • 加工チーズ

◼︎代表的な添加物

  • 人工香料 ( バニリン、エチルマルトール )
  • 着色料 ( タール系色素:赤102、青1号 )
  • 増粘剤 ( CMC、キサンタンガム )

◼︎生理学的な影響

  • 神経伝達物質の異常:一部の香料や着色料はドーパミン、GABA、セロトニンの合成に影響
  • **子どもの多動傾向や集中力低下 ( ADHD様 ) **との関連も研究中
  • 腸脳相関の悪化 → 脳腸軸のバランス崩壊
香料・着色料・増粘剤の添加
目的見た目や風味をリアルに再現、保存性や均一性向上
使用例ポテトチップス ( チーズ味、のり塩味 )
ソーダ味飲料
お菓子 ( グミ、ラムネ )
加工チーズ
代表的な添加物人工香料 ( バニリン、エチルマルトール )
着色料 ( タール系色素:赤102、青1号 )
増粘剤 ( CMC、キサンタンガム )
生理学的な影響神経伝達物質の異常
一部の香料や着色料はドーパミン、GABA、セロトニンの合成に影響。
<**子どもの多動傾向や集中力低下 ( ADHD様 ) **との関連も研究中>
腸脳相関の悪化
 → 脳腸軸のバランス崩壊

⑤ 構造変性タンパク質・加工澱粉の利用

◼︎目的

粘り・食感・保存性の向上

◼︎使用例

  • カップラーメンの麺
  • ハンバーガーのパティ
  • サラダチキン
  • 冷凍食品

◼︎加工例

  • 加工でんぷん ( ヒドロキシプロピル化、アセチル化 )
  • 成型肉 ( 接着タンパク使用 )

◼︎生理学的な影響

  • AGEs ( 終末糖化産物 ) の産生: 高温加工で糖とアミノ酸が反応 → RAGE受容体を介した炎症性シグナル増加
  • タンパク質の立体構造変化により抗原性↑ → 食物アレルギーの誘発因子にもなりうる
構造変性タンパク質・加工澱粉の利用
目的粘り・食感・保存性の向上
使用例カップラーメンの麺
ハンバーガーのパティ
サラダチキン
冷凍食品
代表的な添加物加工でんぷん ( ヒドロキシプロピル化、アセチル化 )
成型肉 ( 接着タンパク使用 )
生理学的な影響AGEs ( 終末糖化産物 ) の産生
高温加工で糖とアミノ酸が反応 → RAGE受容体を介した炎症性シグナル増加
タンパク質の立体構造変化により抗原性↑
 → 食物アレルギーの誘発因子にもなりうる。

【まとめ表】超加工技術とその影響

加工法代表食品添加物例分子的影響
乳化剤マヨネーズ、ケーキレシチン、カラギーナン腸管バリア破壊、炎症↑
人工甘味料ダイエット飲料アスパルテーム腸内細菌異常、耐糖能↓
発泡剤菓子パン、ホットケーキリン酸塩骨代謝異常、動脈硬化
香料・着色料スナック、清涼飲料水赤102、香料神経伝達異常、脳腸軸破綻
加工澱粉インスタント麺、成型肉加工でんぷん、接着剤AGEs生成、慢性炎症誘発

補足:鍼灸医学・東洋医学的な捉え方

  • これらの加工食品は「五味過多 ( 特に甘・鹹)」+「性質の偏り ( 熱・燥・湿 ) 」に分類され →「脾虚」「湿熱」「瘀血」「心神不安」の源と考えられます。 → 鍼灸では、脾胃・肝・腎の調整と、「清熱化湿」や「補気健脾」などの治療が基本。
補足:鍼灸医学・東洋医学的な捉え方
これらの加工食品は「五味過多 ( 特に甘・鹹)」+「性質の偏り ( 熱・燥・湿 ) 」に分類される。

「脾虚」「湿熱」「瘀血」「心神不安」の源と考えられる。

鍼灸では、脾胃・肝・腎の調整と、「清熱化湿」や「補気健脾」などの治療が基本。

最後に

お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。

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金井 進

金井 進

元気の羅針盤編集長。
ホリス治療院院長、はり師、灸師 ( 国家資格 )。

1994年よりホリス治療院開業。
鍼灸、カイロプラクティック、フィジカルセラピーを融合した独自の治療体系で日夜、患者さんと向き合っています。

30年以上にわたる鍼灸臨床のなかで培った知識と経験をもとに、あなたの困った問題を解決できるような確かな情報をお届けしたいと思っています。

あなたの喜びの声を聞くことほど、私達の仕事に「情熱」と「やりがい」を与えてくれるものはありません。
いいこと・悪いこと、どんなことでも結構です。
是非、あなたの声をお聞かせ下さい。

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