1. TOP
  2. 食と健康
  3. [ヴィーガン・ダイエット] 脂肪酸 ( 油 ) について

[ヴィーガン・ダイエット] 脂肪酸 ( 油 ) について

 2025/03/21 食と健康
この記事は約 5 分で読めます。

とかく脂肪酸 ( 油 ) は、ダイエットと健康の天敵のように言われていますが、脂肪酸は、あなたの細胞膜やホルモンを作るのに必要な栄養素です。

健康に良いとされた脂肪酸 ( 油 ) の変移をみていきましょう。

Sponsored Link

飽和脂肪酸 ( お肉 ) からオメガ6系不飽和脂肪酸 ( サラダ油 ) へ

「なんだか元気ないなぁ……今日はイッパツ、焼き肉でも行くか!」

「ちょっと風邪気味だから、精力をつけるのに、ステーキにしよう!」

って、考える方もいるかもしれません。

ちょっと待って。

そのお肉に入っている油は飽和脂肪酸です。

飽和脂肪酸は、とても美味しいのですが、ただ太るだけでなく、動脈硬化を引き起こし、多くの病気の原因になります。

お肉は元気の元!という考え方は、戦後、食糧事情の悪かった日本において、動物性の脂肪が良いと思われていた時代がありました。

そんな昔の名残です。

この飽和脂肪酸は、身体に悪影響が多いことが分かっています。

お肉、飽和脂肪酸はできる限り遠ざけましょう。

オメガ6系不飽和脂肪酸 ( サラダ油 ) からオメガ3系不飽和脂肪酸へ

飽和脂肪酸が悪さをすることが分かってきたので、植物性の油が薦められるようになりました。

これは、主にリノール酸、アラキドン酸のオメガ6系不飽和脂肪酸と呼ばれる、ベニバナ油ヒマワリ油大豆油コーン油です。

サラダ油マヨネーズほとんどがこの油です。

ちょっと以前まで、お歳暮に贈るオイルセットに入っていたオイルです。

しかし、このオメガ6系不飽和脂肪酸には、アレルギー体質になったり、炎症を引き起こしたり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす血栓を作りやすくすることが分かってきました。

このオメガ6系不飽和脂肪酸は、多くの食べ物に含まれていることから、意識的に減らすことが必要です。

そして、近年は、オメガ6系不飽和脂肪酸に変わる不飽和脂肪酸として、エゴマ油シソ油アマニ油チアシード油などに含まれるオメガ3系不飽和脂肪酸が、アレルギーや炎症を抑え、血栓の抑制をすることから薦められています。

そして、オリーブ油アボガド油に多く含まれるオレイン酸・オメガ9系不飽和脂肪酸が、善玉コレステロールを保ち、悪玉コレステロールだけを下げることから健康的なオイルとされています。

オメガ6系不飽和脂肪酸:オメガ3系不飽和脂肪酸は、40:1にもなっていると言われる日本。

あなたが美しく、綺麗に、元気になるためには、オメガ6系不飽和脂肪酸:オメガ3系不飽和脂肪酸:オメガ9系不飽和脂肪酸は、1:1:1が理想的です。

理想の比率
オメガ6系不飽和脂肪酸オメガ3系不飽和脂肪酸オメガ9系不飽和脂肪酸
111

トランス脂肪酸は危険!

動物性の油が悪いことが分かってきた頃、動物性の油から作るバターよりも植物性の油から作るマーガリンのほうが健康に良いと考えられた時期がありました。

しかし、マーガリンに多く含まれるトランス脂肪酸が、身体に深刻な悪影響を及ぼすことが分かってきて、諸外国では法規制が始まっていますが、日本ではまだまだ動きが鈍いようです。

トランス脂肪酸をとらないように自衛したいですね。

s-フライドポテト

トランス脂肪酸が多く含まれる食品

マーガリンバターラードショートニング
マヨネーズ食用油ビスケットクッキー
スナック菓子チョコレートケーキドーナツ
菓子パン食パン油揚げがんもどき
ポップコーンの素即席ラーメン牛乳プレーンヨーグルト
チーズアイスクリーム練乳脱脂粉乳
ルウ
( カレー・シチュー・ハヤシ )
牛の内臓
( ホルモン )
牛脂牛肉などなど

トランス脂肪酸が引き起こす病気

冠動脈疾患虚血性心疾患肥満
糖尿病アレルギー性疾患ガン
脳卒中胆石加齢黄斑変性症
認知症胎児の体重減少胎児の死産
流産リスクの増加母乳を介しての
トランス酸が
赤ちゃんへ移行
その他もろもろ

ココナッツ油が話題に!

ヴィーガン・ダイエットに欠かせないのが、このココナッツ油です。

ココナッツ油は、動物性の油と同じ飽和脂肪酸になります。

飽和脂肪酸は、食べるとすぐにエネルギー源に変わりまが、食べた飽和脂肪酸をエネルギー消費できないと、あまった脂肪があなたのお肉なり、動脈硬化など病気を引き起こしますので、控えるべき油です。

しかし、飽和脂肪酸の中で、ココナッツ油に多く含まれる中鎖脂肪酸は、身体の燃焼をサポートし、ダイエットに役立つことからヴィーガンの人たちを中心に注目を集め、流行っています。

またココナッツ油に含まれるラウリン酸は、母乳にも含まれる成分で、ウイルスや病原菌と戦うあなたの能力である免疫システムをサポートすることが分かっています。

そして、糖質制限ダイエットで言われるように、ケトン体を作る能力が高まりますので、是非、食べたいオイルです。

脂肪酸 ( 油 ) のまとめ

  • トランス脂肪酸を止める。
  • 動物性の飽和脂肪酸とサラダ油などのオメガ6系不飽和脂肪酸を減らす。
  • エゴマ油、アマニ油などのオメガ3系不飽和脂肪酸とココナッツ油を食べる。

ヴィーガンの関連記事

油:関連記事

最後に

お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。

この記事のタイトルとURLをコピーする
Sponsored Link

\ SNSでシェアしよう! /

元気の羅針盤の注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

元気の羅針盤の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!
Sponsored Link

フォトライター紹介 フォトライター一覧

金井 進

金井 進

元気の羅針盤編集長。
ホリス治療院院長、はり師、灸師 ( 国家資格 )。

1994年よりホリス治療院開業。
鍼灸、カイロプラクティック、フィジカルセラピーを融合した独自の治療体系で日夜、患者さんと向き合っています。

30年以上にわたる鍼灸臨床のなかで培った知識と経験をもとに、あなたの困った問題を解決できるような確かな情報をお届けしたいと思っています。

あなたの喜びの声を聞くことほど、私達の仕事に「情熱」と「やりがい」を与えてくれるものはありません。
いいこと・悪いこと、どんなことでも結構です。
是非、あなたの声をお聞かせ下さい。

この人が書いた記事  記事一覧

  • 【質問】EMSで本当に筋肉は鍛えられる?<EMSの効果とmTORを活性化する黄金トレーニング法>

  • [筋トレとEMS] 筋線維タイプ:Type I と Type II

  • [筋トレとEMS] mTOR経路:筋肥大の“司令塔”

  • [筋トレとEMS] EMS + 栄養 + 軽トレ:黄金セット

関連記事

  • [超加工食品 ( NOVA4 ) ] 超加工食品の影響を減らす栄養戦略 ( 分子生物学的解釈つき )

  • [ 腎臓がん ] 分子標的薬の種類とメカニズム ( 西洋医学 + 生理学的解釈 )

  • [食品添加物] もっとも避けたい危険な添加物ベスト5

  • [カルシウム] カルシウムパラドックスに関する研究ってどんなのがあるの?

  • [尿路結石] 尿酸とカルシウムが過剰・減少する原因は?

  • 【質問】消化の良い食べ物・消化の悪い食べ物とは?