もしもの時の【心肺蘇生法】知っていますか?

ホリス治療院の金井です。(^∀^)
あなたは、朝日新聞、2017年8月17日配信のニュースをご存じでしょうか?
【女子マネージャー死亡、「呼吸」誤解? AED使っていれば】
というものです。概略をネットニュースから転載しますね。
( 以下抜粋 )
・新潟県の加茂暁星高校の野球部でマネジャーをしていた女子生徒 ( 16 ) が練習直後に倒れ、今月5日に死亡した。
・生徒は7月21日午後、練習があった野球場から学校まで約3.5キロを走った後に倒れた。
野球部の監督は「呼吸はある」と判断し、AEDを使わずに救急車の到着を待った。・しかし、その呼吸は「死戦期呼吸」というものだった可能性がある。
心停止の状態になっても、下あごだけが動いたり、しゃくり上げるようなしぐさをしたりして、呼吸をしているように見えることがある。
生徒が搬送された新潟市内の病院の医師は「心室細動が起きていた」と生徒の家族に説明したという。( 以上抜粋 )

という残念な事故だったようです。
で、自分事で考えてみたいんです。
もしも、あなたのご家庭や会社で、突然倒れた方がいらっしゃったら、あなたは、どうしますか?
Contents
心肺蘇生法、6つのステップ
知っているのと、知らないのでは、大きな違いが生じますので、心肺停止の患者さんの心肺蘇生法をご紹介します。
1.声かけをする → 声かけに反応しない → 応援を呼ぶ・救急搬送・除細動器 ( AED ) を依頼する
2.呼吸の有無を観察する → 呼吸なし
3.胸骨圧迫 ( 心臓マッサージ )
4.気道確保
5.人工呼吸
6.除細動器 ( AED ) を装着・指示に従う

と言う流れが、「 JRC ( 日本蘇生協議会 ) 蘇生ガイドライン2010」です。
2025年現在「 JRC蘇生ガイドライン2020」が無料公開中です。
JRC蘇生ガイドライン2020 ( 書籍版 ) の出版から1年経過しましたので、より広くご利用いただけるよう閲覧無料のPDF版を公開いたしました。PDF版は印刷やコピーペーストができない仕様ですので、ぜひ書籍版をご購入いただき、PDF版と合わせてご活用下さい。
胸骨圧迫(心臓マッサージ)の方法は?
100回/分以上の速度で、とあります。
大切なので、繰り返しますが、2010年よりも以前は「気道確保→人工呼吸→胸骨圧迫 ( 心臓マッサージ ) 」という流れだったのが、胸骨圧迫 ( 心臓マッサージ ) を最初に行う手順になりました。
今回のように
- 「死戦期呼吸」であるのか?
- 心肺停止しているのか?していないのか?
は、訓練されていない私たちには分からないことも多いと思います。
分からないときは胸骨圧迫 ( 心臓マッサージ ) を開始する!
というのを頭の片隅に入れておいて頂けると、助かる命もあるかもしれません。
亡くなられた生徒さんのご冥福とご家族が悲しみから少しでも解放されることをお祈り申し上げます。
編集後記:プラカードを持っている女子生徒が倒れた
このニュースを今回、取り上げた理由は、もう一つのニュースを見たからなんです。
それは、2017年の甲子園の開会式でプラカードを持っている女子生徒が倒れたんです。
その倒れた女子生徒を、周りにいる甲子園児が助けに駆け寄ることはありませんでした。
そして、スピーチしている方も、スピーチを止めることはありません。
救護班が助けに入ったようですし、女子生徒はすぐに回復したようです。
しかし、反射的に助けに駆け寄るのが、人間だと思うんです。
直立したままの甲子園児を見て、ちょっと怖い思いを抱きました。
そして、スピーチを止めない大人!
もっと怖いです。
そして、もっともっと怖いのが、この猛暑が続く真夏の甲子園で、高校生に野球の試合を、やらせる大人たちです。
虐待としか思えません。
もう少し涼しい時期か?涼しい地方に変更できないものか?
不幸な事故が起きないことを祈ってやみません。
命って大切!
って、当たり前に思うんですが、あなたはどう思いますか?
以下のYoutube動画、37分44秒あたりから。
最後まで、お読み頂きありがとうございます。
またお会いしましょうネ。
最後に
お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。
