日本の麻文化と医療大麻について

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医療大麻を考える
現在使用できる痛み止めが効かない患者さんで、モルヒネや医療大麻が有効な場合があります。
諸外国では、モルヒネや医療大麻を処方する病院が、強盗に襲われるケースもあり、セキュリティコストが大きな問題なのです。
日本においては、強盗が少なく有利な環境にありますから、モルヒネや医療大麻の研究がしやすいと言え、世界をリードすることが望まれています。
しかし、医療大麻はタブー視される傾向にあり、研究が進んでいないのが残念です。
実は、日本には麻 ( 大麻 ) の文化があった
日本では、古来より「おおあさ」、あるいは「麻」と呼ばれていました。
第2次大戦後、アメリカを中心にしたGHQによって規制されるまで、衣服や燃料、食糧など、幅広い用途に用いられ、生薬としてもぜんそくや鎮痛、催眠剤にも使用されていました。
麻 ( おおあさ ) は、縄文時代から使われていて、神道において使用するしめ縄や鈴縄、お祓いを行う幣 ( ぬさ ) なども麻 ( おおあさ ) の繊維が使われていました。
麻 ( おおあさ ) は、罪穢れを払うものと考えられ、とても神聖なものでした。
天皇の即位の儀式:大嘗祭では、伝統にのっとり麻 ( おおあさ ) で織られた衣服が重要な役目を果たしています。
その他にも私たちの日常生活においてなくてはならない麻 ( おおあさ ) だったのです。
麻 ( おおあさ ) から石油化学製品へ
GHQが麻 ( おおあさ ) を禁止した背景は、石油由来のマーケット拡大のためだと考えられます。
それは、20世紀初頭、アメリカは、国と産業資本家たちと、石油由来の合成繊維の研究をしていました。
1936年に、デュポン社が石油からできた新繊維「ナイロン」を開発しました。
そして、ナイロンやプラスティックなどの石油化学製品による経済覇権を狙ったのです。
その他にも、麻 ( おおあさ ) などの自然素材の紙を、木材パルプを原料にした紙へと移行しました。
大麻って怖くない?
大麻と聞くとあなたは、どんなイメージをいだくでしょうか?
麻薬?中毒?依存症?
そんなネガティブなイメージがあるのですが、それは、石油化学製品へ移行させたい産業資本家に不都合があるためにつくられたイメージのようです。
大麻の栽培が盛んだった戦前の日本において、麻 ( おおあさ ) 農家だった方から、お話しを伺った事がありますが、今のように大麻依存症という問題は、聞いたことがないそうです。
日本一の麻の産地:鹿沼市
栃木県鹿沼市は、麻の生産農家さんがいらっしゃいます。
読売新聞オンライン「大麻の生産農家は27人まで減少、最大産地は栃木県」
栃木県那須塩原市には「大麻博物館」があります。
医療大麻の真実・効能
医療大麻には、鎮痛作用、鎮静作用、催眠作用、食欲増進作用、抗ガン作用、眼圧の緩和、嘔吐の抑制などがあります。
具体的には、HIV、アルツハイマー、うつ病、てんかん、気管支喘息、多発性硬化症、筋委縮性側索硬化症、クローン病、パーキンソン病などの他にも、約250種類の疾患に効果があるとされています。
最後に
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