あなたの妊娠適齢期を知ろう

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出産にタイムリミットはあるの?
一般的に出産可能年齢は、閉経の10年くらい前と言われています。
閉経年齢は、個人差が大きいのですが、平均的には50歳前後ですので、出産のタイムリミットは、40代前半と考えられます。
結婚年齢別、お子さんを授からない確率統計によると、以下のようになります。
- 20代前半: 5.7%
- 30代後半:29.6%
- 40代前半:64.5%
人生において、ひとりの女性として、また夫婦2人の生き方を考えたうえで、もちろん計画通りいかないのが、妊娠・出産ですが、いつ頃赤ちゃんを迎えるのか?計画を立てたいですよね。
あなたの妊娠タイムリミットを決める検査項目:AMH検査
AMH ( アンチミューラリアンホルモン ) は、休眠している卵子が活動を始め、成長するのに関係しているホルモンです。
排卵誘発剤を使って採卵するときに、AMH検査数値の高い人は、たくさん卵子が採れ、数値の低い人は、採卵数が少ないです。
つまり、AMH検査数値の高い人は、卵子を多く持っている可能性が高く、数値の低い人は、卵子も少ない可能性があります。
同じ卵子であるとすると、若い女性の方が妊娠しやすいです。
しかし、若くてもこのAMH検査数値の低い人は、残っている卵子の数が少ない可能性がありますので、早めに妊娠計画を立てた方が良いと考えられます。
また30歳代に入り、妊娠計画を立てる場合、このAMH検査数値によっては、卵子の凍結保存を考えても良いかもしれません。
妊娠計画を早めるにしろ、卵子の凍結保存をするにしてもこのAMH検査は、あなたに残っている卵子数の目安として価値あるものだと考えられます。
妊娠の5段階を知ろう
妊娠するまでの5段階
妊娠するまでの5段階 | |
① | 排卵。 |
② | 卵子が卵管内へ移動。 |
③ | 受精。 |
④ | 受精卵が子宮へ移動。 |
⑤ | 着床。 |
- 排卵。
- 卵子が卵管内へ移動。
- 受精。
- 受精卵が子宮へ移動。
- 着床。
以下詳しく説明します。
1. 排卵
女性の卵巣は、新しい卵子をまったく作っていません。
女性の卵子は、女性が胎児だったときに、すべて作られ、卵胞という袋の中で休眠状態に入り、そのままずっとその時を待っています。
長く保存されていた卵胞は、少しずつ目覚め、成長します。
しかし、ドクターが超音波検査で見ることができるまで、大きく成長出来るものはごくわずかで、ほとんどが消失してしまいます。
大きく成長したものは、脳からのホルモンの指令を受けて、毎月1個だけが「排卵」されます。
排卵とは、卵胞が大きくなって内部に液体が多くなり、破裂する勢いで、卵子が卵巣の壁を破って外に飛び出すことです。
2. 卵子が卵管内へ移動
風船が破裂するように、卵胞が破裂し、その勢いで押し出された卵子は、卵管の先端部にあるラッパ管と呼ばれる「卵管采」に捉えられて、卵管内へ移動します。
3. 受精
卵子が卵管に入ったときに、精子と出会えれば、受精する可能性があります。
しかし、卵子は、いつまでも精子を待っていません。
今までは、排卵してから6~12時間だけ受精できると信じられていましたが、最近になって1日以上たった卵子でも出産例が報告されています。
4. 受精卵の子宮への移動
受精卵は、分裂と増殖を繰り返しながら、子宮へ向かって卵管を移動します。
受精卵は、自分では動けないので、卵管上皮の繊毛運動によって少しずつ運ばれます。
約5~6日後に子宮に到着し、受精卵は100前後の細胞を持つ「胚盤胞」と呼ばれる状態になります。
5. 着床
子宮は、成長した受精卵のために「子宮内膜」を厚くして待ち構えています。
もしも、受精卵が来なければ、これが剥がれて「月経 ( 生理 ) 」となります。
受精卵が到着した場合は、受精卵は子宮内膜に埋没し、組織の中に血管を張り始め、胎盤を作る準備し始めます、これが「着床」です。
以上が、妊娠の5段階です。
不妊の原因:この5段階のどこかで
不妊の原因は、この5段階のどこかで、つまずいているのです。
不妊治療は、このつまずいている段階をスムーズにサポートすることだと言えます。
※男性が原因の不妊症の場合、ED ( 勃起障害 ) 、射精障害や無精子症などは、別記事にする予定ですので、もう少しお待ちください。
最後に
お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。
