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【質問】体に石を作りやすい体質?

ライフスタイル 患者さまからの質問 症状・病気 食と健康
この記事は約 5 分で読めます。

胆石や結石を作ってしまうそうです。

石を作りやすい体質ってなんですか?

どんな人がその体質になるのですか?

先天的ですか?後天的もある?

石を作らないためにどうしたらいい?

予防策と対処法は?

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回答

体に「石」ができる病気には、尿路結石症 ( 腎結石、尿管結石、膀胱結石 ) 、胆石症などが代表的です。

他に唾石症、膵石症などありますが、稀ですので、代表的な尿路結石症と胆石症の発生機序、症状、治療法、予後、予防法、体質改善法を以下に詳述します。

1. 尿路結石症 ( 腎結石、尿管結石、膀胱結石 ) 

発生機序

発生機序
尿中のミネラル ( カルシウム、シュウ酸、尿酸など ) が過剰に存在し、溶解平衡を超えて結晶化。
尿の酸性度や尿量の低下が結晶化を助長。
一部の体質では、結晶化抑制因子 ( クエン酸など ) が不足。
  • 尿中のミネラル ( カルシウム、シュウ酸、尿酸など ) が過剰に存在し、溶解平衡を超えて結晶化。
  • 尿の酸性度や尿量の低下が結晶化を助長。
  • 一部の体質では、結晶化抑制因子 ( クエン酸など ) が不足。

症状

症状
突然の激しい側腹部痛 ( 疝痛 ) 。
血尿、頻尿、排尿困難。
感染を伴う場合、発熱や悪寒。
  • 突然の激しい側腹部痛 ( 疝痛 ) 。
  • 血尿、頻尿、排尿困難。
  • 感染を伴う場合、発熱や悪寒。

治療法

治療法
保存療法水分摂取増加、鎮痛薬。
外科療法衝撃波砕石術 ( ESWL ) 、内視鏡手術、経皮的腎砕石術。
薬物療法クエン酸塩、尿酸結石にはアロプリノール。
  • 保存療法:水分摂取増加、鎮痛薬。
  • 外科療法:衝撃波砕石術 ( ESWL ) 、内視鏡手術、経皮的腎砕石術。
  • 薬物療法:クエン酸塩、尿酸結石にはアロプリノール。

予後

予後
適切な治療で除去可能だが、再発率が高い ( 50%以上 ) 。
  • 適切な治療で除去可能だが、再発率が高い ( 50%以上 ) 。

予防法と体質改善法

予防法と体質改善法
水分摂取を1日2~3リットルに増やす。
シュウ酸 ( ほうれん草など ) やプリン体 ( 肉、魚 ) を制限。
クエン酸を含む食品 ( レモンなど ) を摂取。
カルシウムは適量摂取 ( 不足するとシュウ酸が吸収されやすくなる ) 。
運動習慣を増やして代謝を改善。
  • 水分摂取を1日2~3リットルに増やす。
  • シュウ酸 ( ほうれん草など ) やプリン体 ( 肉、魚 ) を制限。
  • クエン酸を含む食品 ( レモンなど ) を摂取。
  • カルシウムは適量摂取 ( 不足するとシュウ酸が吸収されやすくなる ) 。
  • 運動習慣を増やして代謝を改善。

2. 胆石症

発生機序

発生機序
胆汁中のコレステロールやビリルビンの濃度上昇が原因。
胆嚢の収縮低下や胆汁のうっ滞が結晶化を促進。
  • 胆汁中のコレステロールやビリルビンの濃度上昇が原因。
  • 胆嚢の収縮低下や胆汁のうっ滞が結晶化を促進。

症状

症状
無症状の場合も多い。
胆石発作 ( 右上腹部痛、吐き気 ) 。
胆管炎 ( 発熱、黄疸、腹痛:Charcotの三徴 ) 。
  • 無症状の場合も多い。
  • 胆石発作 ( 右上腹部痛、吐き気 ) 。
  • 胆管炎 ( 発熱、黄疸、腹痛:Charcotの三徴 ) 。

治療法

治療法
保存療法症状が軽い場合、経過観察。
外科療法胆嚢摘出術 ( 腹腔鏡下が一般的 ) 。
薬物療法ウルソデオキシコール酸で石の溶解を試みる。
  • 保存療法:症状が軽い場合、経過観察。
  • 手術療法:胆嚢摘出術 ( 腹腔鏡下が一般的 ) 。
  • 薬物療法:ウルソデオキシコール酸で石の溶解を試みる。

予後

予後
胆嚢摘出後も胆汁の消化機能が正常化するため良好。
  • 胆嚢摘出後も胆汁の消化機能が正常化するため良好。

予防法と体質改善法

予防法と体質改善法
低脂肪食、コレステロールの摂取を抑制。
適正体重の維持 ( 急激な減量はリスク ) 。
中鎖脂肪酸を活用した脂質代謝の改善。
  • 低脂肪食、コレステロールの摂取を抑制。
  • 適正体重の維持 ( 急激な減量はリスク ) 。
  • 中鎖脂肪酸を活用した脂質代謝の改善。

東洋医学・鍼灸医学からひと言

石が出来る身体の状態、言い換えると、石を作りやすい体質は

酸化ストレス多くの石形成病では、酸化ストレスが組織ダメージと関与。
炎症慢性炎症が、結晶化促進因子を誘導 ( 例:インターロイキン-6 ) 。
遺伝的要因結晶抑制因子 ( 例:クエン酸 ) の分泌量が遺伝的に少ない人は、リスクが高い。
腸内細菌叢尿酸やシュウ酸の代謝に関与する腸内細菌 ( 例:Oxalobacter formigenes ) が減少するとリスクが上昇。
  • 酸化ストレス:多くの石形成病では、酸化ストレスが組織ダメージと関与。
  • 炎症:慢性炎症が、結晶化促進因子を誘導 ( 例:インターロイキン-6 ) 。
  • 遺伝的要因:結晶抑制因子 ( 例:クエン酸 ) の分泌量が、遺伝的に少ない人はリスクが高い。
  • 腸内細菌叢:尿酸やシュウ酸の代謝に関与する腸内細菌 ( 例:Oxalobacter formigenes ) が減少するとリスクが上昇。

などが考えられます。

これらの点を踏まえ、適切な栄養、運動、ストレス管理を組み合わせて、石ができにくい生活習慣にしたいものです。

最後に

お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。

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金井 進

金井 進

元気の羅針盤編集長。
ホリス治療院院長、はり師、灸師 ( 国家資格 )。

1994年よりホリス治療院開業。
鍼灸、カイロプラクティック、フィジカルセラピーを融合した独自の治療体系で日夜、患者さんと向き合っています。

30年以上にわたる鍼灸臨床のなかで培った知識と経験をもとに、あなたの困った問題を解決できるような確かな情報をお届けしたいと思っています。

あなたの喜びの声を聞くことほど、私達の仕事に「情熱」と「やりがい」を与えてくれるものはありません。
いいこと・悪いこと、どんなことでも結構です。
是非、あなたの声をお聞かせ下さい。

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