寝言が多いNREM睡眠の浅い段階 ( N1、N2 ) って何?睡眠サイクルについて

睡眠サイクルは、睡眠中に繰り返される一連の段階を指します。
これらの段階は、体と脳が休息と回復を行うために必要なプロセスです。
具体的には、睡眠はレム睡眠 ( REM睡眠 ) とノンレム睡眠 ( NREM睡眠 ) の2つの主要な段階に分かれ、それぞれの段階はさらに細かく分類されます。
以下に、睡眠サイクルの詳細と具体的な例を用いて説明します。
睡眠サイクルの構成
NREM ( ノンレム ) 睡眠 | |
ステージ1 ( N1 ) | 浅い眠りの最初の段階で、覚醒状態から睡眠状態への移行期。 |
通常、数分間続く。 | |
ステージ2 ( N2 ) | やや深い眠りの段階。 |
心拍数と体温が低下し、体が準備モードに入る。 | |
この段階が全睡眠時間の約50%を占める。 | |
ステージ3 ( N3 ) | 最も深い眠りの段階。 |
身体の修復と成長、免疫機能の強化が行われる。 | |
この段階は深い睡眠とも呼ばれ、最も休息効果が高い。 |
REM ( レム ) 睡眠 |
夢を見ることが多い。 |
脳の活動が覚醒時に近い状態になる。 |
しかし、身体は一時的に麻痺しているため、大きな動きはできない。 |
この段階は、記憶の整理や学習、感情の処理に関与している。 |
- NREM睡眠
- ステージ1 ( N1 ) :浅い眠りの最初の段階で、覚醒状態から睡眠状態への移行期です。通常、数分間続きます。
- ステージ2 ( N2 ) :やや深い眠りの段階で、心拍数と体温が低下し、体が準備モードに入ります。この段階が全睡眠時間の約50%を占めます。
- ステージ3 ( N3 ) :最も深い眠りの段階で、身体の修復と成長、免疫機能の強化が行われます。この段階は深い睡眠とも呼ばれ、最も休息効果が高いです。
- REM睡眠
- 夢を見ることが多く、脳の活動が覚醒時に近い状態になります。しかし、身体は一時的に麻痺しているため、大きな動きはできません。この段階は、記憶の整理や学習、感情の処理に関与しています。
理想的な睡眠サイクルは、個人差はあるものの、一般的に90分程度の周期を繰り返すのが典型的です。
ここでは、7.5時間の睡眠時間を基準に、理想的な睡眠サイクルの具体的な時間配分を例にとって説明します。
理想的な睡眠サイクルの具体例
例えば、夜の11時に就寝し、朝6時30分に起床するスケジュールを想定します。
この場合、理想的な睡眠サイクルは次のようになります。
23:00 – 23:10 ( ステージ1:N1 ) | |
浅い眠りへの移行 | 就寝後最初の10分間は、浅い眠りの段階に入る。 |
この段階では、まだ外部の刺激に反応しやすい | |
23:10 – 23:40 ( ステージ2:N2 ) | |
やや深い眠り | この段階では心拍数と体温が低下し、身体がリラックス状態に入る。 |
この段階は約30分続く。 | |
23:40 – 00:10 ( ステージ3:N3 ) | |
深い眠り | 身体の修復と再生が行われる最も深い眠りの段階。 |
この段階は約30分続く。 | |
00:10 – 00:30 ( ステージ2:N2 ) | |
浅い眠りへ戻る | 深い眠りから浅い眠りに戻る。 |
この段階も約20分続く。 | |
00:30 – 01:00 ( REM睡眠 ) | |
夢を見る段階 | 脳の活動が活発になり、夢を見る。 |
この段階は約30分続く。 |
- 23:00 – 23:10 ( ステージ1:N1 )
- 浅い眠りへの移行:就寝後最初の10分間は、浅い眠りの段階に入ります。この段階では、まだ外部の刺激に反応しやすいです。
- 23:10 – 23:40 ( ステージ2:N2 )
- やや深い眠り:この段階では心拍数と体温が低下し、身体がリラックス状態に入ります。この段階は約30分続きます。
- 23:40 – 00:10 ( ステージ3:N3 )
- 深い眠り:身体の修復と再生が行われる最も深い眠りの段階です。この段階は約30分続きます。
- 00:10 – 00:30 ( ステージ2:N2 )
- 浅い眠りへ戻る:深い眠りから浅い眠りに戻ります。この段階も約20分続きます。
- 00:30 – 01:00 ( REM睡眠 )
- 夢を見る段階:脳の活動が活発になり、夢を見ます。この段階は約30分続きます。
このような90分のサイクルが一晩に5回繰り返されます。
以下は、11時から6時30分までの7.5時間の睡眠時間を例にした詳細なスケジュールです。
11:00 PM – 6:30 AM のスケジュール
23:00 – 00:30 ( 第1サイクル ) | |
23:00 – 23:10 | ( ステージ1:N1 ) |
23:10 – 23:40 | ( ステージ2:N2 ) |
23:40 – 00:10 | ( ステージ3:N3 ) |
00:10 – 00:30 | ( ステージ2:N2 ) |
00:30 – 01:00 | ( REM睡眠 ) |
00:30 – 02:00 ( 第2サイクル ) | |
00:30 – 00:40 | ( ステージ1:N1 ) |
00:40 – 01:10 | ( ステージ2:N2 ) |
01:10 – 01:40 | ( ステージ3:N3 ) |
01:40 – 02:00 | ( ステージ2:N2 ) |
02:00 – 02:30 | ( REM睡眠 ) |
02:00 – 03:30 ( 第3サイクル ) | |
02:00 – 02:10 | ( ステージ1:N1 ) |
02:10 – 02:40 | ( ステージ2:N2 ) |
02:40 – 03:10 | ( ステージ3:N3 ) |
03:10 – 03:30 | ( ステージ2:N2 ) |
03:30 – 04:00 | ( REM睡眠 ) |
03:30 – 05:00 ( 第4サイクル ) | |
03:30 – 03:40 | ( ステージ1:N1 ) |
03:40 – 04:10 | ( ステージ2:N2 ) |
04:10 – 04:40 | ( ステージ3:N3 ) |
04:40 – 05:00 | ( ステージ2:N2 ) |
05:00 – 05:30 | ( REM睡眠 ) |
05:00 – 06:30 ( 第5サイクル ) | |
05:00 – 05:10 | ( ステージ1:N1 ) |
05:10 – 05:40 | ( ステージ2:N2 ) |
05:40 – 06:10 | ( ステージ3:N3 ) |
06:10 – 06:30 | ( ステージ2:N2 ) |
06:30 – 07:00 | ( REM睡眠 ) |
- 23:00 – 00:30 ( 第1サイクル )
- 23:00 – 23:10 ( ステージ1:N1 )
- 23:10 – 23:40 ( ステージ2:N2 )
- 23:40 – 00:10 ( ステージ3:N3 )
- 00:10 – 00:30 ( ステージ2:N2 )
- 00:30 – 01:00 ( REM睡眠 )
- 00:30 – 02:00 ( 第2サイクル )
- 00:30 – 00:40 ( ステージ1:N1 )
- 00:40 – 01:10 ( ステージ2:N2 )
- 01:10 – 01:40 ( ステージ3:N3 )
- 01:40 – 02:00 ( ステージ2:N2 )
- 02:00 – 02:30 ( REM睡眠 )
- 02:00 – 03:30 ( 第3サイクル )
- 02:00 – 02:10 ( ステージ1:N1 )
- 02:10 – 02:40 ( ステージ2:N2 )
- 02:40 – 03:10 ( ステージ3:N3 )
- 03:10 – 03:30 ( ステージ2:N2 )
- 03:30 – 04:00 ( REM睡眠 )
- 03:30 – 05:00 ( 第4サイクル )
- 03:30 – 03:40 ( ステージ1:N1 )
- 03:40 – 04:10 ( ステージ2:N2 )
- 04:10 – 04:40 ( ステージ3:N3 )
- 04:40 – 05:00 ( ステージ2:N2 )
- 05:00 – 05:30 ( REM睡眠 )
- 05:00 – 06:30 ( 第5サイクル )
- 05:00 – 05:10 ( ステージ1:N1 )
- 05:10 – 05:40 ( ステージ2:N2 )
- 05:40 – 06:10 ( ステージ3:N3 )
- 06:10 – 06:30 ( ステージ2:N2 )
- 06:30 – 07:00 ( REM睡眠 )
このスケジュールでは、1回の睡眠サイクルが約90分かかるため、7.5時間の睡眠で5回のサイクルを完了します。
睡眠の質を向上させるためのヒント
一貫した睡眠スケジュール | 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることが理想的。 |
体内時計を整え、スムーズな睡眠サイクルを維持する。 | |
リラックスするルーティン | 寝る前にリラックスする習慣を取り入れることで、スムーズにステージ1に入ることができる。 |
例 ) 瞑想や軽いストレッチ、読書などがおすすめ | |
快適な寝室環境 | 暗く、静かで、涼しい環境を整えることで、睡眠の質を向上させる。 |
適切な温度 ( 約18度前後 ) を保ち、快適な寝具を使用する。 | |
カフェインとアルコールの制限 | 就寝前数時間はカフェインやアルコールの摂取を控える。 |
これにより、睡眠の質を低下させることを防ぐ。 | |
定期的な運動 | 適度な運動は睡眠の質を向上させる。 |
しかし、就寝直前の激しい運動は避ける。 |
- 一貫した睡眠スケジュール
- 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることが理想的です。体内時計を整え、スムーズな睡眠サイクルを維持します。
- リラックスするルーティン
- 寝る前にリラックスする習慣を取り入れることで、スムーズにステージ1に入ることができます。例えば、瞑想や軽いストレッチ、読書などがおすすめです。
- 快適な寝室環境
- 暗く、静かで、涼しい環境を整えることで、睡眠の質を向上させます。適切な温度 ( 約18度前後 ) を保ち、快適な寝具を使用します。
- カフェインとアルコールの制限
- 就寝前数時間はカフェインやアルコールの摂取を控えます。これにより、睡眠の質を低下させることを防ぎます。
- 定期的な運動
- 適度な運動は睡眠の質を向上させますが、就寝直前の激しい運動は避けるようにします。
これらのヒントを取り入れることで、理想的な睡眠サイクルを確保し、質の高い睡眠を実現することができます。
寝言から脱線しますが、夢を覚えている人と覚えていない人の違いをみてみましょう。
最後に
お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。
