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百日咳が大流行中<百日咳の症状や治療法・鍼灸治療的アプローチについて解説>

 2025/04/13 特集と東洋医学 特集と症状・病気
この記事は約 4 分で読めます。

なかなか治らない咳……、それは百日咳かも。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/infection/dashboard/hyakunichizeki.html

https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/pertussis/pertussis

お子様に多く、けいれん性の咳発作がみられる場合があり、肺炎や脳症などを合併することもありますので、注意が必要な病気です。

百日咳が3月24日~30日の1週間で、報告が過去最多になったことが分かりました。

そこで、百日咳の症状や治療法・鍼灸治療的アプローチを詳しく解説していきます。

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百日咳の症状は?

時期別に典型的な3段階を呈する

期間期間主な症状
カタル期1〜2週風邪様症状 ( 軽度咳嗽、鼻汁 ) ※最も感染力強い時期
痙咳期2〜6週発作的な咳嗽 ( スタッカート状 ) +吸気性笛声 ( whoop ) +嘔吐
回復期数週〜数ヶ月

鑑別診断法

百日咳は、百日咳菌による呼吸器感染症です。

咳を主訴とする多くの疾患と鑑別が必要です。

症状で見分けるポイント

疾患鑑別ポイント
RSウイルス感染症乳幼児中心、咳と喘鳴が強い、発熱あり
マイコプラズマ肺炎学童〜若年成人、乾性咳嗽、胸部X線で肺炎像
咳喘息喘鳴を伴う、夜間〜早朝に咳が強くなる
結核慢性咳、発熱、体重減少、結核接触歴
GERD ( 胃食道逆流食後や横になると咳、逆流症状を伴う

どんな検査をするの?

  • 遺伝子検査 ( LAMP法やPCR法 ) :鼻腔粘膜のぬぐい液で検査でき、簡便・迅速な診断が可能
  • 培養法:特異性が高いが、ワクチン接種者や成人では菌の分離が難しい
  • 血液検査:抗百日咳毒素抗体 ( 抗PT IgG ) を測定し、急性期と回復期のペア血清で診断する
  • 白血球数 ( リンパ球 ) 増加:特に乳児では著明なリンパ球増多が見られる

百日咳の感染経路と潜伏期間は?

  • 感染経路:飛沫感染 ( 家庭内感染が多い ) 
  • 潜伏期間:7〜10日 ( 最大21日 ) 
  • 感染力:非常に強く、特にカタル期に高い
  • 季節性:春〜初夏にやや多い
  • ワクチン接種:DPT ( ジフテリア・百日咳・破傷風 ) により大幅に減少しているが、成人の免疫減衰により再流行傾向

百日咳が増加している背景

百日咳は、生後3ヶ月以降から摂取を開始する三種混合ワクチン ( 百日咳、ジフテリア、破傷風の病気を予防するワクチン ) や5種混合ワクチン ( 百日咳、破傷風、ジフテリア、ポリオ、ヒブの病気を予防するワクチン ) を摂取していれば、一生追加摂取が必要ないと考えれていたのですが、その効果が4~12年で低下します。

そのために、百日咳菌に感染する可能性があります。

特に近年では、乳幼児以外にも高齢者なども、長続きしている咳には注意が必要です。

東洋医学的・鍼灸治療からみて解釈

東洋医学・鍼灸医学は、西洋医学とはまったく違った理論体系で成り立っています。

病名診断ではなく、患者さまの身体の病態を重要視し、症 ( 病症 ) と呼びます。

東洋医学的・鍼灸治療の現場からひと言

今回の「百日咳が大流行中<百日咳の症状や治療法・鍼灸治療的アプローチについて解説>」は、いかがだったでしょうか?

記事にもありますが、百日咳は、ワクチンで撲滅に近い状態になっていました。

それが、近年では、成人でも増加傾向にあります。

しかし、身体が整っていれば、百日咳をはじめとする感染症に罹りにくいと考えています。

しっかり、身体を整えていきましょう。

追記記事も掲載していますので、ぜひご一読ください。

最後に

お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。

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金井 進

金井 進

元気の羅針盤編集長。
ホリス治療院院長、はり師、灸師 ( 国家資格 )。

1994年よりホリス治療院開業。
鍼灸、カイロプラクティック、フィジカルセラピーを融合した独自の治療体系で日夜、患者さんと向き合っています。

30年以上にわたる鍼灸臨床のなかで培った知識と経験をもとに、あなたの困った問題を解決できるような確かな情報をお届けしたいと思っています。

あなたの喜びの声を聞くことほど、私達の仕事に「情熱」と「やりがい」を与えてくれるものはありません。
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