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【ぎっくり腰】【寝違え】急性の痛みは温める?冷やす?

 2025/01/08 特集と東洋医学 症状・病気
この記事は約 4 分で読めます。

季節の変わり目には、ギックリ腰や寝違えなどの急性の痛みで、来院される患者さんが多いんです。

急性の患者さんから多い質問で「患部を冷やした方がいいですか?温めた方がいいですか?」というのがあります。

鍼灸治療の現場でお答えしている回答をお教えしちゃいます。

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西洋医学・整形外科では?

西洋医学的には「急性の痛み = 炎症 」となり、炎症を抑えるために、冷やすことが多いんです。

急性の痛み = 炎症 → 冷湿布

では、慢性の痛みは……?

西洋医学・整形外科では、疲労物質、発痛物質が滞り、慢性の痛みが出るって考えます。

なので「疲労物質の滞りを改善する」です。

末梢循環を良くするためには、温め、血流などを改善するのが正解ですよね。

慢性の痛み = 疲労物質の滞り → 温湿布

ですから、整形外科では、慢性の痛みがある部位を温める電気治療をしたり、低周波治療やマッサージをするところが多いんだと思います。

実際の医療現場では

内緒の話をしちゃいます。

実際の医療現場は、温湿布よりも冷湿布の方が好んで使われているみたいなんです。

でね、私が、鍼灸治療の専門養成塾で教えていたときに「なんで冷湿布を好んで処方するドクターが多いのか?」を、あるドクターに尋ねたのです……。

「冷湿布はスーーーッとして気持ちいいから」と。

そして「温湿布は、かぶれやすいから」とも言っていました。

患者さんの痛みのことを本気で考えている人が少ない!って、事実を再確認した経験です。

東洋医学・鍼灸医学では?

では、鍼灸医学では、どう考えるのか?って本題に入りますね。

痛み ( 炎症 ) には、虚熱と実熱があります。

ものすご~く、簡単に言っちゃうと、虚熱は、弱って熱を持っている感じ。

痛み ( 炎症 ) 
虚熱弱って熱を持っている感じ
実熱働きすぎ

反対に、実熱は、働きすぎですね。

現代日本人のほとんどの人は、弱っている人が多いんです。

例えば、草むしりをしすぎて、ぎっくり腰になったとしましょう。

草むしりをやり過ぎちゃったんですから、働き過ぎ = 実熱って、考えやすいんですが、やっぱり虚熱の人が多い。

つまり、弱っている人が、急に腰を使ったので、弱っている部分が表に出ちゃったって感じでしょうか?

頭で考えると、どっちとも言えちゃうんです。

言い直しますね、理論的には、どうとでも解釈できちゃうです。

実は……

鍼灸医学には、患者さんの身体からの微小な反応を聞き取る【特殊な診断法】があったんです。

日本独自に再開発研究発展している技術が、ホリス治療院の特殊診断法なんです。

身体からの微小な反応」を聞き取ることでしか、この虚熱・実熱の区別をすることはできないんです。

ですが、30年の鍼灸治療の臨床経験から、言っちゃいます。

急性の痛みは、温めよう!

それは、冷湿布などで、冷やすとスーーーッとして気持ち良くなっちゃって、誤魔化されちゃうからなんです。

「え!?気持ち良ければいいんじゃない?」って、思いましたか?

冷えが入っちゃう!

って、よく言うんですが、無理して痛みがでているのを、冷やすことで、ますます無理しちゃうんです。

痛みという自覚症状は、改善されたように感じたとしても、悪いところを隠しているだけで、長い目でみると悪化することが多いんです。

でね、もしも、温めてはいけない時、つまり、冷やした方がいい時に、温めると、ズキズキと痛みが増しちゃいます。

温めて痛みが増すときには「何もしない or 冷やす」

これ覚えて下さいね。

季節の変わり目、特にこの湿気が、身体には負担になります。

ギックリ腰や寝違えなどの急性の痛みだけでなく、慢性の痛みや病気をお持ちの方には、つらい季節。

上手に身体を温めて、元気にまいりましょう!

お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。

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原則として無断転載を禁じますが、内容を一切改変せず

全文転載する場合に限り、転載許諾は不要です。

Copyright(C)ホリス治療院 All right reserved

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金井 進

金井 進

元気の羅針盤編集長。
ホリス治療院院長、はり師、灸師 ( 国家資格 )。

1994年よりホリス治療院開業。
鍼灸、カイロプラクティック、フィジカルセラピーを融合した独自の治療体系で日夜、患者さんと向き合っています。

30年以上にわたる鍼灸臨床のなかで培った知識と経験をもとに、あなたの困った問題を解決できるような確かな情報をお届けしたいと思っています。

あなたの喜びの声を聞くことほど、私達の仕事に「情熱」と「やりがい」を与えてくれるものはありません。
いいこと・悪いこと、どんなことでも結構です。
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