【ぎっくり腰】【寝違え】急性の痛みは温める?冷やす?

季節の変わり目には、ギックリ腰や寝違えなどの急性の痛みで、来院される患者さんが多いんです。
急性の患者さんから多い質問で「患部を冷やした方がいいですか?温めた方がいいですか?」というのがあります。
鍼灸治療の現場でお答えしている回答をお教えしちゃいます。
Contents
西洋医学・整形外科では?
西洋医学的には「急性の痛み = 炎症 」となり、炎症を抑えるために、冷やすことが多いんです。
急性の痛み = 炎症 → 冷湿布 |
では、慢性の痛みは……?
西洋医学・整形外科では、疲労物質、発痛物質が滞り、慢性の痛みが出るって考えます。
なので「疲労物質の滞りを改善する」です。
末梢循環を良くするためには、温め、血流などを改善するのが正解ですよね。
慢性の痛み = 疲労物質の滞り → 温湿布 |
ですから、整形外科では、慢性の痛みがある部位を温める電気治療をしたり、低周波治療やマッサージをするところが多いんだと思います。
実際の医療現場では
内緒の話をしちゃいます。
実際の医療現場は、温湿布よりも冷湿布の方が好んで使われているみたいなんです。
でね、私が、鍼灸治療の専門養成塾で教えていたときに「なんで冷湿布を好んで処方するドクターが多いのか?」を、あるドクターに尋ねたのです……。
「冷湿布はスーーーッとして気持ちいいから」と。
そして「温湿布は、かぶれやすいから」とも言っていました。
患者さんの痛みのことを本気で考えている人が少ない!って、事実を再確認した経験です。
東洋医学・鍼灸医学では?
では、鍼灸医学では、どう考えるのか?って本題に入りますね。
痛み ( 炎症 ) には、虚熱と実熱があります。
ものすご~く、簡単に言っちゃうと、虚熱は、弱って熱を持っている感じ。
痛み ( 炎症 ) | |
虚熱 | 弱って熱を持っている感じ |
実熱 | 働きすぎ |
反対に、実熱は、働きすぎですね。
現代日本人のほとんどの人は、弱っている人が多いんです。
例えば、草むしりをしすぎて、ぎっくり腰になったとしましょう。
草むしりをやり過ぎちゃったんですから、働き過ぎ = 実熱って、考えやすいんですが、やっぱり虚熱の人が多い。
つまり、弱っている人が、急に腰を使ったので、弱っている部分が表に出ちゃったって感じでしょうか?
頭で考えると、どっちとも言えちゃうんです。
言い直しますね、理論的には、どうとでも解釈できちゃうです。
実は……
鍼灸医学には、患者さんの身体からの微小な反応を聞き取る【特殊な診断法】があったんです。
日本独自に再開発研究発展している技術が、ホリス治療院の特殊診断法なんです。
「身体からの微小な反応」を聞き取ることでしか、この虚熱・実熱の区別をすることはできないんです。
ですが、30年の鍼灸治療の臨床経験から、言っちゃいます。
急性の痛みは、温めよう!
それは、冷湿布などで、冷やすとスーーーッとして気持ち良くなっちゃって、誤魔化されちゃうからなんです。
「え!?気持ち良ければいいんじゃない?」って、思いましたか?
冷えが入っちゃう!
って、よく言うんですが、無理して痛みがでているのを、冷やすことで、ますます無理しちゃうんです。
痛みという自覚症状は、改善されたように感じたとしても、悪いところを隠しているだけで、長い目でみると悪化することが多いんです。
でね、もしも、温めてはいけない時、つまり、冷やした方がいい時に、温めると、ズキズキと痛みが増しちゃいます。
温めて痛みが増すときには「何もしない or 冷やす」
これ覚えて下さいね。
季節の変わり目、特にこの湿気が、身体には負担になります。
ギックリ腰や寝違えなどの急性の痛みだけでなく、慢性の痛みや病気をお持ちの方には、つらい季節。
上手に身体を温めて、元気にまいりましょう!
お困りのこと、質問や疑問などありましたら、ホリス治療院にお気軽にご相談下さいね。

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