VEGAN&グルテンフリースイーツ 25年間の洋菓子作りの経験と凄腕シェフのこだわりスイーツを鎌倉で。
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100%植物性のスイーツ
最近では関東エリアにも沢山のVeganメニューを取り扱うカフェやレストランが続々とオープン。
そのなかでも不動の人気を誇る「hal cafe229」さんのスイーツと25年間の洋菓子作りの経験を持つ凄腕シェフ 岡田さんに会いに行って参りました。
お店は鎌倉駅から徒歩30秒。
爽やかな白とグリーン、オレンジを基調とした店内に真剣にケーキと向き合うオーナーシェフパティシエ岡田春生さんがいました。
岡田さんは横浜のホテルや街の洋菓子店で12年間パティシエとして修行した後、アレルギー持ちの子供達でも美味しいと思えるケーキを提供するため葉山の老舗、日影チャヤグループ、(株)チャヤマクロビオティックスで11年間スイーツの商品開発、製造責任者、シェフパティシエ、スイーツ教室講師を経て独立。2015年4月より「hal cafe229」を鎌倉に開業。
原点はフルーツサンド?
洋菓子界でのパティシエとして12年間修行を積んだ岡田さんにとって、マクロビの豆腐チーズケーキを食べた時、本来のチーズケーキとはかけ離れ、チーズケーキと呼ぶに呼べないほどに感じた。
マクロビオティックの概念を意識するあまり、今まで食べてきた普通の美味しいケーキではなかったという。
当時のマクロビオティックショートケーキは、卵、乳製品不使用のスポンジケーキはなく、代用として天然酵母のパンをスライスし、それにクリームを重ねてケーキに見立てていた。
これにはライターもびっくり!
わかりやすく言うと、今もコンビニで販売されている食パンにフルーツや生クリームを挟んだ「フルーツサンド」みたいなものであったという。
※マクロビオティックとは、穀物や野菜、海藻などを中心とする日本の伝統食をベースとした食事を摂ることにより、自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現する考え方。調理法は陰と陽にわけ、冷たいもの火をあまり通さないものは陰性。それに対して温かいもの、じっくり煮込むものは陽性と考えられます。(一部Chaya Macrobioticsより抜粋)
その当時のマクロビオティックは認知度も低く、需要も少なくバースデーケーキやホールケーキのオーダーも年間20台あるかないか程度だったが、徐々にオーダー数が増し、植物性の需要がどれくらいあるかを毎年データとして残し、どんなアレルギーが多いかなどスイーツ開発をしていきながら植物性のケーキの需要さを肌で感じていった。
年々増すアレルギーの需要
気がつけば、チャヤマクロビオティックスで200種ほどのスイーツの開発をしていた。
通常は、牛乳やバター、卵がつなぎの役目を果たしますが、マクロビではそれらを一切使用しないため、最初のころは形が崩れたり、ボソボソ感がでて、しっとり感が出せず、開発に苦労したという。
「喜ぶ顔が見たい」
そんななか「アレルギーを持つお子様や親御さんの喜ぶ顔がみたい!」とマクロビオティックの制限のなかで表現したいものにも制限がでてくることから、もう一歩進化をさせたいという気持ちが強まっていった。
マクロビオティックの原点も忘れずに植物性だけでどこまで美味しくできるか?
一人くらい植物性スイーツに特化したパティシエがいてもいいんじゃないかと様々な可能性を込めて独立開業を決めた。
場所柄、観光客の外国人の方も多く、最近ではツアーガイドの方がVeganの外国人のお客様を案内してくれることも最近は増えてきたのだとか。
自分のお店を持つことで、直接お客様の意見や喜ぶ顔に触れられる。アレルギーを持っているお子様たちは普段食べたいケーキも他の子達と食べることができない。その子供達や親御さんの喜ぶ顔を見たとき、出店した目的の意味を改めて感じるという。
Veganケーキの味は如何に?
「季節限定 安納芋とリンゴのタルト」
安納芋とリンゴをアールグレイ入りのタルト台、お芋のムース、上部にスイートポテトを絞った、一つ一つの素材の味がきちんと引き立っていた季節限定のタルト。アップルティーを思わせるようなケーキでした♪
「匠 キャラメルオレンジショコラ」
すべて植物性とは思えない口当たりの滑らなオレンジ風味のキャラメルムースの中には… カリッとした食感の自家製チョコグラノーラが程良い食感を生み出していました。
まわりはチョコレートコーティング。オレンジピールの味がチョコの味を引き立たせ、まるでホテルの皿盛りデザートを食べているような滑らかで濃厚なケーキ。
これが100%植物性とグルテンフリーで楽しめるなんて!! 本当に驚きでした。リッチな大人のケーキを楽しみたい方には特にお薦めなケーキです。
「洋菓子って科学なんです。」
最近ではグルテンアレルギー(小麦に含まれているタンパク質「グルテン」に反応するアレルギー症状)や健康を意識して、一般に売られている小麦を摂取しない傾向からグルテンフリーの需要も増え、半年ほど前から小麦アレルギーやグルテンフリー対応のメニューも追加。
お菓子作りは、「科学のようなもの」と岡田さんは語る。
様々なニーズに対応しながら開発してきた岡田さんのレシピは、今まで培ってきた経験と素材の性質がわかっているからこそ成せる業なんですね。
こんなに美味しいケーキを二つも食べたのに、胃がもたれない♪これも植物性100%だからこそ。
ヴィジュアルもさることながらアレルギーの方をはじめ、お子様から美と健康に気を使う方まで幅広く楽しめるVeganスイーツ。 岡田さんはそんな夢のようなケーキを作っているんです。